3-5 テルネの苦手なもの
僕たちはギルド長から言われた事をふまえてシリカと話し合った結果、テルネのスキルについては仲間か本当に信用できる人以外には伝えない事にした。
そもそもスキルについては人に言う事は少ないんだけどね。
そして、僕たちはチュトリアダンジョンに向かっている。
「ねぇ、なんか。僕たちの移動、速くない?」
「確かに速い気がするわ」
「装備の効果ですね」
装備の効果か、
えっ!
「装備の効果ってどういうこと、シリカ」
「私の支援魔法ですよ。色々なバフが付いています。でも効果は弱いんですよね」
へーそうなんだ。
「全然十分な効果だと思うよ。
ありがとう、シリカ」
「うん、本当に凄いと思うわ。
ありがとうね、シリカちゃん」
着いた!
(5階層ボス部屋までワープできます。
何階層にワープしますか?)
「テルネ、何階層に行くの?」
「5階層かな」
5階層ボス部屋ってこんな感じだったっけ、全然覚えてないや。
6階層はどんな敵が出てくるんだろう。
熊だ、デカいな。
角ベアー lv34
レベル34!凄い高いよね。
「レベル34だって、僕たちで大丈夫かな」
「…ユウトには言ってなかったけど。私たち10階層の手前までは行ってるのよね」
「あ、そうなんだ。10階層はなんで行かなかったの?」
「ぇびなのよ」
よく聞こえなかった
「聞こえなかった、ごめん」
「へびなのよ」
それだけ?
「へびなんだ、それでそれがどうしたの?」
「へびは魔法に強いのよ。
…建前よ、怖いのよへびが」
「分かったよ、僕が先行して倒せば良いんだね」
そして10階層
あー、確かにこれは怖いかもしれない。
熊と同じ大きさのへびは僕も少し怖い。
でも僕が倒すしかない、2人とも女の子だからね。
角ヘビ lv53
僕ってレベル53超えてるんだ。後で確認しておこう。
ふっー、やっと着いた。
ボスは何だろうな、ジャイアント角ヘビとかかな?
角ドラゴン lv€$5
違った、ドラゴンだった。
でも、こないだの龍と比べると凄く弱そうだな。
(ボスモンスターを倒しました。
次の層に進む場合は階段に、
入り口に戻る場合は魔法陣にお乗りください)
凄い、テルネが一瞬で倒しちゃった。
「テルネ、すごいよ。1人で倒しちゃうなんて」
「テルネちゃん、すごいです。すごい魔法でした」
「私も驚いているわ、こんなに魔法の威力が上がっているなんて。ボスまでこんなに簡単に倒せちゃたわ」
今回も僕たちは泊まりでダンジョンに挑戦するため、ボス部屋で泊まる準備をしている。
どうしようかなー?やることないんだよな。
でもテルネはご飯の準備してくれてるし、シリカはまた銭湯みたいなものをつくっているから僕も何かやった方が良いよね。
テルネにキッチン借りてデザートでも作ろうかな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます