2-10 帰りません

「ギャンブルスキルはこんな感じのスキルだよ。スキルの書があるからシリカも覚える?」


「あの共通収納に入っているスキルの書はギャンブルスキルの書だったんですね。

でも、私は大丈夫です。ユウトくんみたいには使える気がしないので」


確かにテルネもあんまりうまく使えてなかったしね。

「そうかもしれないね。じゃあ帰ろうか」


「何言ってるの、ユウト

帰らないわよ、泊まりでダンジョンに挑戦するんでしょ」


あっそうだった。

「ごめん、忘れてたよテルネ。じゃあこの部屋にテントを張ろう」


僕は小さいテントで1人、2人は大きいテントで2人で一緒のテントみたい。


2人でテントは楽しそうだから僕も男子の仲間が増えた時の楽しみにしておこう。

そんなことを思っているとテルネがキッチン?みたいのを出していた。


「テルネ、それ何、キッチン?」


「これはどこでも料理屋さんって言う名前のアイテムよ。まぁ、キッチンで合ってるわ。

これから料理を作るから少し待ってて」


「楽しみに待ってる」


シリカは何しているんだろう?


えっ!?なにこれ。

さっきまで無かったよね。


これは銭湯?男湯と女湯で別れてる。

シリカが出てきた。


「シリカ、これって」


「あっ、すいません。珍しいですよね。

私、お風呂に入りたいタイプなんですよ」


「それは良いんだけど、この建物をいつの間に建てたの?」


「普通に建てただけですよ。お風呂はどこでもお風呂屋さんていうアイテムですよ。ユウトくんも良ければ入ってください。」


普通ではないと思うんだけど。

でも、久々のお風呂だ。これは嬉しい。


こうして僕はここがダンジョンの中だという事なんてすっかり忘れて次の日を迎えた。


うーん、よく寝た。

昨日はご飯も美味しいかったし、お風呂も嬉しかったな。


ちなみに僕が一番起きるのが遅かった。

2人とも朝ごはんをしっかり食べて、準備万端だった。


僕は朝ご飯は食べないタイプなので朝ごはんは食べないで準備を急いだ。


「お待たせ、2人とも。準備万端、二階層に行こう!」


そして、階段を登ると


一階層とは変わらない感じだった。

出てくるモンスターが鳥になったけどね。


名前はラッキーバード。僕たちを見ると逃げていくから強さは分からない。


そんなこんなでなんと僕たちは一回も戦うことなくボス部屋まで来てしまった。


ボスはなにかな?

龍、ではないよね


そこにいたのは

ブルーラッキーバードlv19


えっと、ステータスは。


あっ、


テルネがステータスを見る前に倒しちゃった。


まぁいっか。

それよりも次は三階層だー!

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