2-7 再びあのダンジョンに
登場人物
富田裕翔ー転移された男の子、運が良い
テルネー魔法使いの女の子。
シリカー鍛治師の女の子。まだ、丁寧語
〜本文〜
「着いたー!」
「えっ、ここですか。ここって、あれですよね。」
「そうよ、普通だとなかなかモンスターと出会えない場所よね。」
「はい。運が悪いと一回も会えなくて、運が良い人でも数回会えるかどうかと聞いています」
えっ、嘘。そんなに少ない所だったの!
「でも、大丈夫よ。
モンスターは驚くほど出るわ。
困るぐらいに、ねっ。ユウト」
「うん、本当にね。少し大変だったよね」
「そうなんですか…」
「まぁ、すぐに信用するのは無理よね。
すぐに分かるわ。」
今、僕たちがどこにいるかと言うと
ウィルミニダンジョンいわゆるレベルダンジョンにいる。
もちろん、シリカのレベルを上げるために来た。
ちなみに、討伐依頼は一旦、やめている。
話し合った結果、ダンジョン攻略を目指していくことになった。
「そういえばさ、このダンジョンってどのくらいの大きさなの?」
「あーそれね。
分かっていないのよ。
ボス部屋に入れないらしいわ、ステータスが足りませんって出てね。」
すごいなー、テルネってなんでも知ってる。
「ありがとう、テルネ」
「あのー、すいません。
どうしてこんなにラッキーラビットと出会えるのですか?それにそれが普通な感じですよね」
「そうよ、これはユウトのせいよ。運が良すぎるの」
「本当に凄い運なんですね。まさにラッキーズですね」
その後、順調にレベルが上がってそろそろ出口に向かおうと思っていた頃。
「あっ、」
「どうしたの、ユリネ」
「さっき話していたボス部屋があったわ。」
おぉー、これがボス部屋か。
チュトリアダンジョンの扉とは全然違うなー。なんか黄色って感じだ。
「僕、この扉開けれるかな?」
「試しに開けれるかどうかだけやってみれば?」
よしっ、やってみよう。
扉の前に立つと水晶が出てきた。
これに触れば良いのかな?
触ってみよ。
(ステータスが条件を満たしました。
一階層ボス部屋を解放します。)
扉が開いた。
「開けられちゃった。挑戦する?」
「んー、私は反対だわ」
「私も反対です」
「じゃあ、やめよう」
「そうね、やめましょう。早く帰りましょう。ギルドにこのことを報告しなきゃいけないし」
そして、ギルド。
「こんばんは、お疲れまさです。
レベルダンジョンについての報告があります。」
「はい。なんでしょうか?」
「一階層のボス部屋の扉を開けました。」
「分かりました。
後日、ギルドの方から調査に向かいます。」
あっさり、終わったな。
結構、普通のことなのかな?
「ギルドへの報告終わったよ。」
「ありがと」
「ありがとうございます。
…
あの! 私、この3人であのボスに挑んでみたいのですがダメでしょうか?」
「良いね、僕も同じ事を考えていたよ。
テルネは?」
「もちろん、良いわよ。
でも、どうせなら二階層も見たいからダンジョンに泊まりで挑戦しない?」
「ダンジョンに泊まるってそんな事できるの?」
「できますよ。ボスを倒すと部屋から出るまでは一切のモンスターが出ませんから。」
へーそうなんだ。
「じゃあ、そうしよう。
泊まりの準備ってなにが必要なの?」
「ユウトは気にしなくて良いわ、私とシリカちゃんで用意しておくから」
なんか、仲間外れな気がするけど
「わかった、じゃあ、お金渡しておくね。足りなかったら後で言ってね」
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