2-2 ウサギ狩り

「おはよう、テルネ。

待った?」


「おはよー。全然待ってないよ」


なんか、カップルみたいな挨拶しちゃったな。

ちょっと恥ずかしくなってきたけど、それより今日のことだ。


「今日はダンジョンだよね。

チュトリアダンジョンに行くの?」


「行かないわ、

チュトリアダンジョンは一階層は私たちだけでもクリアできるけど2階層から上は無理ね。

今日はレベルダンジョンに行くわ。」


「レベルダンジョンに行くんだ。わかった。」


「たぶん、知らないと思うから言っておくわね。レベルダンジョンは別名よ。

レベルが上がりやすいダンジョンだからその名前。

本当の名前は忘れちゃたわ。」


へー。経験値が多いモンスターが多いってことか。

「うん、知らなかった。ありがとう。」


「全然、いいわよ。

行きましょ!」



ダンジョンについたー。

ちなみにダンジョンの名前はウィルミニダンジョンだった。


「そういえば、どんな敵がででくるの?」


「ウサギよ、名前はラッキーラビット。倒すとレベルも一気に上がるし、レアアイテムをおとしていくわ。」


「そうなんだ。

でも誰も周りにいないのは何故?」


「出逢えないのよ。運がない人は」


だからか。


「僕達は、大丈夫かな?」


「大丈夫に決まってるでしょ。あなたの運は凄いから出まくりよ。」


大丈夫かな?


そして、現在。


僕たちはもうダッシュしている


「テルネ。こんなにウサギが出るなんて聞いてないんだけど」


「私も驚いてるわよ、あなたの運のせいよ。良すぎるのよ」


初めて、運が良すぎで運が悪い?


「いつまで、逃げ続けるの?」


「もぉ、無理よ。 私が走れない。

範囲魔法を使うから。ユウト、頼める?」


「わかった。 どのくらい?」


「いつもの2倍、いや。3倍かかると思って」


「了解。」


とりあえず、身体強化をかけて


テルネのほうに行かないように、逃げながら攻撃して。


はぁーはぁー、数が多い。

意外ときついな、このままだと抑えきれない。


「ユウト、魔法を撃つわー!」


「了解」


(レベルが上がりました。)


ふー良かった。

「テルネ、ありがとう。」

「ユウトもありがとう」


そういえば、

入る前にレアドロップっとか言ってたんだけど、

どこにあるんだろう?どこにも何にもないんだよな。


「ねぇ、テルネ。

レアドロップっていうのは一つもなかった? 何にも見当たらないけど。」


「あっ、そうだわ。少し手を貸して。

これでよし。共通収納って言うのがあると思うから見てみて。」


共通収納

ラッキーラビットの魔石×15

幸運の種×8

幸運の布×4

スキルの書「ギャンブラー」


「見れたー?

凄いわね。多分、買取はとても高くなるわ、

あっでも、

ガラクタなスキルの書も出ちゃってるわね。 」


「うん、凄いか分かんないけど。凄いと思う。

でも、このスキルの書はなんでガラクタなの?」


「ガラクタよ、みんなガッカリするって言っていたわ。 

ヘンテコな字でスキル名もわからないから買取不可なんだって」


「そうなんだ、僕にくれないこのスキルの書。」


「いいけど、こんなの欲しいの?」


「うん、僕。なんとなくだけどこのスキル使えそう。」


「なにそれ、このスキルの字も私のスキルみたいに見えてたりしてるのかしら。

なんて、そんなわけないわよね」


「いや、読める。 ギャンブラーって書いてある」


「えっ、本当に読めてるの。

ちょっと、ここで使ってみてくれない?

やり方は、

手を添えてスキル名を言うだけよ」


じゃあ"ギャンブラー"


(ギャンブラースキルを獲得しました。)


「できた」


「どんなスキル?」


'ギャンブラー' ー カードを引いて相手に攻撃をする


ただし、絵柄(J,Q,K)のカード以外では相手は回復する。


ダブルアップも行える。


ダブルアップー 絵柄を引いた際にさらに絵柄を引くとダメージ量と攻撃数が2倍になる。

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