【12 郷⇒倉 もしも自分に誕生日プレゼントを贈るなら】質問。

 今年の二月に僕は二十九歳になりました。

 あと、一年で三十歳です。


 今回は誕生日の話を少ししたいのですが、母親が誕生日近くになると毎年、荷物を送ってくれます。

 大量の食料品の中に、図書カードが入っていて、「楽しんでね」と一言添えてくれています。

 本当に嬉しいプレゼントです。

 その上、今年は広島の地酒も荷物の中に入っていました。

 

 母親が僕にお酒を贈ってくれるのは初めてで、何か心境の変化でもあったのかな? と思ったりします。

 最近、母親と喋ると以前だったら、絶対に話してくれなかったような内容を喋ってくれたり、一緒にスーパーで買い物をしても以前だったら、それ買わなくなかったっけ? というものを買ったりします。


 母親も年齢を重ね、心境の変化があったのでしょう。

 一番の変化は旅行へ誘ってくることです。僕と弟と母親の三人での旅行。

 父親に気を使っている姿をよく見ていた僕ら兄弟からすると、父親を誘わずに旅行に母親から誘ってくれる、というのは、もうめちゃくちゃ嬉しいことなんですよね。

 弟はその手の旅行に関しては、ちょっと心配になるくらい張り切るのですが、コロナがあったので、予定を組むのが難しいのが現状です。


 人は年齢と共に変わる、というのは考えてみれば当然なのですが、二十九歳になった時、僕が自分の誕生日に買ったのは舞城王太郎の「ディスコ探偵水曜日」という長編小説で、上、中、下に分れた文庫本でした。

 さすがに待ってくれ、と思います。

 十年前の十九歳の僕でも喜ぶ誕生日プレゼントじゃねーか。


 いや、もちろん「ディスコ探偵水曜日」は超面白い!

 今、下巻の真ん中辺りで、主人公は時間の概念を超越していて、自ら過去へ行ったり、未来へ行ったりが自由な上に、想像できる場所ならどこへでも行けるチートになっています。とりあえず、宇宙の果ては白いとか言ってます。

 こちらの理解の先の先です。

 

 そんな理解できない小説が誕生日プレゼントというのは、もちろん最高なのですが、そろそろ三十歳になる訳だし、何か大人として形に残るものを買ってみようかな? と思っています。

 もしも倉木さんだったら、自分に対して形が残るものを買うとしたら、何にしますか?


 よろしければ参考までに教えてください。


 ちなみに今、浮かんでいるのはスーツです。

 持っているスーツがくたびれてしまっているし、複数持っていても困るものでもないし。

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