【04 倉⇒郷 影響を受けた10作品(映画について)】回答。

 僕が小さい頃、家には本棚というものがありませんでした。

 父親が本を読む習慣のない人で、物語に触れる媒体は映画がメインでした。

 なので、僕の中で父親とのコミュニケーションとして映画はありました。


 だからなんだ、という話ですね。

 では、影響を受けた10の映画を選びたいと思います。


 

・岩井俊二「リリイ・シュシュのすべて」、「リップヴァンウィンクルの花嫁」


 岩井俊二作品を初めて見たのは「スワロウテイル」で、大好きって思ったのは「Love Letter」なのですが、衝撃を受けた二作を。映像美や音楽、人の感情をかき乱すという意味で、傑作。

 

・クエンティン・タランティーノ「パルプ・フィクション」


 僕のスマホの待ち受けはずっと「パルプ・フィクション」のファンアートです。「それ、なんかエロいのでしょ」と何度、言われたことか。「パルプ・フィクション」はそれほどエロくない、むしろ男臭い群像劇です。


・ロマン・ポランスキー「おとなのけんか」


 二組の夫婦が喧嘩するだけの映画ですが、会話を続けることで徐々に敵対相手が変わって行くのが上手いです。会話も上手いですが、キャラクターが何より良いです。


・北野武「アウトレイジ ビヨンド」


 「アウトレイジ」「アウトレイジ 最終章」はそれほど心打たれなかったんですが、「アウトレイジ ビヨンド」だけは繰り返し見たくなる中毒性がありました。


・園子温「愛のむきだし」


 園子温の映画自体、倉木さとしからの勧めで観はじめました。好きな作品は大量にあるのですが、今回は「愛のむきだし」を。「勃起するだけで泣ける」と言ったのは倉木さんです。分かる。


・矢崎仁司「三月のライオン」


 羽海野チカではない方です。ポスターには以下のように書いてあります。「愛が動機なら やってはいけないことなんて 何ひとつ、ない」です。


・行定勲「GO」


 ある時期、時間があったら繰り返し見ていた映画です。印象に残るシーンや台詞が大量にあるのですが、「GO」の魅力はテンポだと思います。


・前田司郎「ふきげんな過去」


 芥川賞の候補に入る作家、前田司郎が監督の映画です。前田司郎の小説同様、最後の方は投げっぱなしですが、引き込まれる空気感は魅力的です。あと、二階堂ふみが可愛い。


・岸善幸「あゝ、荒野」


 ラストはずっと泣いていました。

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