人工知能 I
K・Sメッセ
プロローグ
プロローグ
出会いとは、必ずしも人とは限らない、動物とも限らない。他にもあるが。
とある大学の研究員である木村信也は、大学で人工知能の研究をしていた。その研究テーマが人工知能の最大のテーマ『感情』。
これが果たして、本当に必要なことなのか。信也はこのテーマに向き合い、悩み、出し答えが、必要であると。
ある日、午後8時。研究室では信也が1人、人工知能の最終確認をしていた。この確認が終わると、いよいよ、『感情』を持った人工知能が完成する。
このことは、マスコミにも取り上げ。この業界でもかなり注目をされ、期待されていた。しかし、開発者本人、信也だけは、ある悩みを持ち続けていた。
「これで、一通り確認はOKだな」
その時、ドアをノックする音が聞こえ。
「失礼するよ」
「宗方准教授、先程、帰ったのでは!?」
「そうなんだが、やはり気になってな……で、確認の方はどうかね?」
「はい、確認はOKです。後は、再起動して完了です」
「やったな、ついに出来るか!? おめでとう」
「ありがとうございます」
「少し休憩でもしたらどうかね? あまり寝てないんだろう?」
「そうですね……」
宗方准教授は、研究室に置いてあるコーヒーメーカーの所に行き。
「信也君、コーヒーを入れるが、飲むかね?」
「あっ、すみません、いただきます」
2人は、コーヒーを飲み。しばらくすると、宗方准教授の携帯電話が鳴り、研究室を出て行き。信也は、日頃の疲れが重なったのか、完成を目の前にして少し安心したのか、その場に眠ってしまい。どのくらい経ったのか。目をこすりながら目を開けると。
「……ここは、何処?」
信也は、医務室のベッドの上。どこも怪我をしていないのに。
このあと、信也は、悲痛のどん底に突き落とされ、大学を退学した。あの研究室での火事により。
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