第3話
「結構広いねー!」
「おぉ!あ!地図あるぞ!」
そう言ってマオに見せられたのは
手書きの地図だった
「これ手作りかな?
凄くわかりやすいねー!」
何処にどういうお店があるのか
どの時間帯が混むかなどがわかりやすく書かれていた
「これ見て観光するでしっ!」
「よし、取り敢えず着替えますかっ!」
未だにコート着たまんまだったからね
俺は、ジーパンにパーカー着ていつものバンダナを付けた。
マオは、星が散りばめられたサルエルパンツにパーカーきてバンダナ。
サタン君は、ダメージジーンズにパーカー着てバンダナ。
ビル君は、カーゴパンツにパーカー着てバンダナ。
キサラは、短パンにパーカー着てバンダナ。
紅は、短パンにニーハイ履かせてポンチョを着てバンダナ。
勿論ドラゴン達もフェンもシロもバンダナ付けてます。
ドラゴンが起きたので皆の肩にのってもらった
フェンは相変わらず頭の上で寝てるけどね!
屋台が並んでる中を歩いていると
「ビィ!これにゃにー?」
紅が指差したのは綿あめ
「食べるか?」
「うんっ!」
ビル君に買ってもらって一口パクッと綿あめを食べる紅
「あみゃい!ふぁ!とけてくー!
ビィあーとね!」
とても微笑ましい、本当に
「おっ、千!これ一緒に食べようぜ!」
マオが指をさしたのは何かすごい山盛りの唐揚げ。
ポップコーンみたいに詰められてる
「んー、いいけど
クドくない味にしてね?」
「よし、買ってくる!」
そう言って買って帰ってきたマオに何味聞くと
「チーズとマヨネーズとなんかよくわかんねーやつ!」
「いや、クドくないやつじゃないじゃん!え!?」
「大丈夫大丈夫ー!」
え、しかもよくわかんねー奴って何!?
怖いんだけど!!!!
「あ、チーズうま!」
これ美味い!
「じゃあ、俺も食べようー
おぇええええええええ
うぇっ、グフッ」
「え?何事?
取り敢えず水飲みなよ」
マオが突然吐いた。いや、ほんと何事?
「ゴホッ、うへぇ、おぇっ
あかん、これ、あかん奴、本当にあかん奴」
「え?なしたん?」
「唐揚げの中に納豆とココアパウダー入ってた、おぇっ
あかん、コラボレーションしちゃいけない奴が凄いコラボ起こしよった、あかん」
「って、それ自分で買った奴じゃん!」
「いや、数量限定、中身は食べてからのお楽しみって書いてあるのに惹かれて…おぇええええええええ」
「ほら、味直しにこれ食べなよ」
俺が唐揚げを食べさせると
「おぇええええええええっ
ちょ、あかん、グフッ、同じ奴食べさせんで!?」
「いや、全部同じなんてわかんねぇし!」
全部同じ色と形なんだけど!?
その後唐揚げを空間にしまいマオの介抱をした
「大丈夫かー?」
涙目になりながらひたすら水を飲んでうずくまるマオ
「さっきよりは生きてる…はず…」
「ん?あれ?ちょっと待って!
まさかの逸れた!!!!え?みんないない!!」
「はぁ!?え!?マジでいねぇじゃん!
ドッキリ!?え?」
俺は携帯を出してみんなの位置を確認した。
バンダナに一応GPSみたいなの着けてるから場所の把握はすぐに出来る。主にマオと紅と俺の迷子防止。
「うわぁ、見事にバラバラ
でも2人一組のままだからまだ良かった
此処からだとサタン君が近いから行こう、マオ」
俺はマオの手を引いて歩いた。
マオとまで逸れたら最悪だからね!!!
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