第3話

「んで?神様。

何がどうなってんの?」


神様をゲシゲシと蹴りながら尋ねるサタン君


「え、えーと

僕と神崎君が同じタイミングで

同じ歌を歌っていた事で僕との間に繋がりが出来て

神崎君、世界からはじき出されちゃったみたい☆」


殺意がとても沸いたので取り敢えず持ってたナイフ投げまくったお

何でナイフがあるとかは な い しょ はぁと


地味にサタン君に当たらないのが悔しかったおっおっお


「いや、本当もう投げないでくださいぃいいいいい

ちゃんと説明するからぁあああああ!!!」


そう言って泣きながら土下座する神様(仮)


「それで?」


腕を組んで神様(仮)を見下ろした


「えと、それでですね

地球から弾き出された事で

地球での神崎君の存在も消えちゃいまして


って!ナイフ向けないでぇえええええ!!

本題ここからだから!!ね!!ね!?」


「チッ」


舌打ちをしてナイフをおろした。


「それで地球には、戻れないんだけどね

僕が管理している世界に転生出来るんだ

あ!勿論能力は付けるからね!」


何でそんなに変な汗かいてんの?


「ふぅん、神様なんか焦ってると思ったらそういう事か」


今まで黙っていたサタン君が突然話し始めた


「え!?べべべべ別に焦ってな、ないよ?」


凄く挙動不審過ぎて何か可哀想になってくるんだけど

絶対嘘つけないでしょう、君。


「へぇー、千ー、今から最高神様の所行くぞ」


そう言ってサタン君が俺を掴んだと思ったら

景色が変わった


「おぇえええええええええ」


謎の車酔いの様な感覚が表れ盛大に吐きましたとも

俺ジェットコースター乗っても吐くんだよね


サタン君が介抱してくれて

半分死にかけながらも生きてます


其処で初めて巨人がいる事に気付いた


「うぁ?でか、おぇ」


未だに吐きそうに巨人を眺めた

俺が吐きそうになると背中を擦ってくれるサタン君は世話好きだと思う


「それで、この巨人誰?サタン君。おぇえ」


何処からかバケツを出してサタン君は俺に渡してくれた


「ん?最高神様だぞ」


サタン君は俺の背中をさすりながら答えてくれた


デカイ、気持ち悪い、首痛い

何でこの人無言なの、気持ち悪い、やばい


そんな事を無限ループしてると

突然光に包まれ目を開けると其処には小学生がいた


そのランドセルはオプション機能なんですか?

何で服装がスパンコールの全身タイツでレインボーなのか小一時間問いただしたいです


「サタン君、小学生がいる、気持ち悪。おぇ」


「それじゃ、まるで僕が気持ち悪いみたいじゃん!」


小学生は腰に手を当ててプンスカ怒っていた


「それで、何で、おぇええ

あー、俺此処にいるの?」


「それは、君が世界から弾き出されてしまったからな!

君の望みを何でも5個まで叶えてあげようと思ってな!

因みに転生するならそれは無償で叶えてあげるんだな!」


な、な、うるせぇな


「あー、なら転生する

じゃあ、1つ目、最高神様が俺の言いなりになる事。後、な、な、うるせぇ」


だってそうすれば願いの制限なくなるよね。

あれ?完璧じゃない?


「そこは予想外だったわ…

最高神様、俺も言ったじゃん

語尾に、な、つけてもかっこ良くないって」


サタン君は変わらず俺の背中をさすりながらケラケラ笑っておった


「ぐぬぬぬ、僕も予想外だったよ

でも男に二言はないんだからね!

な、つけるのやめる…」


そんな涙目だと俺が悪者みたいじゃん!!!


「あー、取り敢えず大抵の事は何でも出来る様にして

知識とかもくれると有り難い

後、この車酔いみたいなのも無くしてくれると嬉しいんだけど、おぇえええ」


「う、うん、それはやってあげるね

凄く辛そうだしね

それじゃあ、赤ちゃんスタートか

その年齢のままスタートどうする?」


何処からか紙を取り出しそれに書き込んでいく最高神


「赤ちゃんプレイしたくないからこのまま」


いや、俺もね、興味はあるよ?うん

でもそれに手を出したら、開けてはいけない扉蹴破りそうで怖いんですよ


「あ、後不老不死とかどうする?」


「あー、んー、任せる

色々ありがとうな」


俺は吐くのをこらえて最高神の頭を撫でた

これで涙目にしたのはちゃらになったと思う


「ふぇっ!べ、別にこれくらい楽勝だもん!!」


プイッとそっぽを向いてしまったが耳は赤いぞ

ツンデレなのか?お?


「さ、さて

それじゃあ、君が行く世界の名前はblood snow

君の人生に幸あれ」


そう言って俺はまた落とされた

頭にハゲ作ってやれば良かった…!!



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