86話 そうだ、献血行こう

 今晩は、生徒会の庶務になりました、青松です。認証式で校長の前で思いっ切り噛んで


「書記になりました」


 って言ってしまったのはつい先日のこと。穴があったら入りたい。



 閑話休題、学校に献血が来ました。僕はなんとなく……罪滅ぼしみたいなつもりで献血に応募しました。罪滅ぼし、というのは、実は先日、カクヨムで四年くらい仲良くしてもらってたお姉さんが、病気が重くなってしまって、カクヨムを辞めてしまったんですよ。辞めてしまったのが分かってから、淋しくなってエッセイを覗いたら、僕の知らないところでそのお姉さんは結構大変だったみたいで。もっとたくさん関わればよかったとか、リアルタイムで励ませたらよかったのにとか、立つのは後悔ばかりで。


 そんな自分に苛ついてなんとなく応募した献血なのですが、


『青松、鬼舞辻無惨になるんだね!私の血をふんだんに分けてやろう……って!!』


 と姉貴に謎に喜ばれ、結構楽しみにして当日を迎えました。しかし。



「血圧が低すぎますね。やめておきましょう」


 と言われぼーぜん。


「そんなに低いですか!?」


 聞き返すと


「基準値が90で……89とかなら何回か測ったらいけるんですけどね」


 モニターに映し出された最高血圧86。

 どうやら低いらしいけどぶっちゃけよくわからん……。


 のちのち調べてみたところ、最高血圧が100未満くらいだと低血圧に入るそう。全然足りねーじゃんか嘘だろ。


 結局のところ献血はできず、鬼舞辻無惨にもなれず、スポドリとホッカイロをもらってそのままとぼとぼ教室へ帰ることに。


 教室では眼鏡先生が時間を持て余していました。急に授業と献血が被ったせいで、どうしよう……ってなったらしい。



「何すればいいと思う、みんな……」


 しゅんとする眼鏡先生に、


「和歌を作りましょう」


 と、とある男子が言う。


「……やめよう、怪我人が出る」


 するとまた、違う男子が声を上げる。


「隣のスーパーに経済回しに行きましょう、ちょうどお腹空いてきたし」


「ちょうどお腹空いてきたしって……」


 笑う眼鏡。絶対お腹空いたの方が本音だよねって思う。


 社会だったらそれでもいいんだけどね、と眼鏡先生。いや、いいんかい。


「国語って校外学習できないんだよね……だって、国語の校外学習ってどこいくんだって話じゃん?閉塞された教科なんですよ……」


 結局自習になりました。



 という感じの学校生活を送っております。なんか、テンションの高低差がすごい回になってしまって申し訳なさ杉田玄白です。


 献血においてはまたリベンジしようと思っているのですが、血圧ってどうやったら上がるのでしょう……。僕毎日有酸素運動してるんですけども。(運動部)


 それでは今回はこの辺りで。


 これを読んだ君に幸あれ!(?)


 ではでは。

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