59話 花木蘭 他
僕は案外、家族愛モノに弱かったりします。あからさまなやつは興が冷めてしまうんですけど。
さて、話は変わりますが、最近僕が家に帰って来てエレベーターに乗ろうとするタイミングで、同じくエレベーターで降りてくる宅配のお姉さんがいるんです。ここ数週間で二、三回会ったのですが、エレベーターから出てきたお姉さんは僕を見るなり毎回
「すみません……」
と申し訳なさそうにするのです。会社から、エレベーターはあまり使わないよう言われているのかもしれません。しかし、彼女と会うのは毎回空も暗くなる頃……。そんな時間に重い荷物を運んでくれるお姉さん。仕事とはいえ、大変だろうに。僕とタイミングが合わなければ気まずい感じにならなくて良かったんだよな、ごめんなエレベーターつい使っちゃって。怒ってないしそんなに謝らないでくれ……。
エレベーターのひとつやふたつやみっつ(みっつは多すぎ)好きに使って欲しいし、なんならエレベーターの中で座ってのんびりしてても文句言わないのに!
Amazonプライムやらなんやら、頼めば直ぐに届く便利さって、こういう人たちに支えられて出来上がってるんだろうな、なんて考えます。色んな人の仕事が世界を作ってるんだなぁなんて、またスケールの大きな話になってしまいますけれど。
ところで、Amazonギフト券のことをアマギフなんて略すことがありますが、Amazonプライムはアマプラって略すのでしょうか。雨傘プラスチックみたいですね、いや何だ雨傘プラスチックって。
最後にひとつだけ突っ込ませて下さいね。
……俺の上階の住人ポチり過ぎじゃね?
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