エルフィアンナ

 天界の王、熾天王使セラフィディアスの親衛隊である七大天使セリアムレンジェの一人で、流盾の光天使ヴァディエルファレンジェの二つ名を冠する女性の天使。

 本来エルフィは天界では名字であり、名前はアンナとなる。

 ただ、初めて佳穂と名を交わした際に、彼女がエルフィと名字で呼んだ事から、以降エルフィと呼ばれている。

 レイア達との邂逅にてフルネームを知られてからも、佳穂や雅騎はその呼び方を変えてはいない。


 天界にて同族の天使を殺し逃亡したという婚約者のファルシオスを追って日本にやってきた彼女だが、彼に逆に命を奪われかける。

 何とかファルシオスから逃げたが、倒れていたところに運悪く飛び込んできた車に轢かれそうになった所を佳穂に助けられた。


 代わりに命を失いかけた佳穂の見せた優しさに心打たれ、彼女は力の融合ファルキュエルを行った。

 結果、お互いが離れられない存在となった代わりに、奇跡的にお互いの命が助かることとなる。


 基本的に温和で寛大な彼女であるが、いざとなれば厳しい側面を見せる。

 また、天使ゆえか。己の罪に対する厳しい意識ももっており、それが彼女を苦しめることは少なからずある。


 妹のエルフィレイアとはとても仲の良い姉妹であり、真面目だが融通が利かない彼女を心配し、また優しく見守ってきた。

 また、レイア、ファルト、リナの三人の師として、その鍛錬を行っていた身でもある。


 天使の力としては主に護りに関係する力を駆使するが、本来彼女もまた強き光の力を駆使することができる。

 その力の一片は、あのレイアと雅騎に向けられた聖光の十字架メドラファシュラッドが物語っている。


 なお、力の融合ファルキュエルにより力の半分以上を佳穂に奪われた状態となっており、現在は本来の天使の力を出すことはできない。

 但し、最後に佳穂と一体化した際には、その本来の力を取り戻すことができた。


 普段のエルフィは、佳穂の体内に入り込んだり、佳穂の側で姿を消していたりする。

 彼女の着るローブなども、意識体の状態を成すのか、佳穂に影響することなく体内に入り込む事が可能。

 なお、海で濡れた状態などもそのまま保持されているため、やはり汚れた場合などは風呂などで身体を流さなければならない。

 但し、天使の服は着衣者の力で再構成が可能なため、常に汚れや傷のない状態の維持が可能である。


 また、体内に入り込んでいる間は、佳穂との直接的な会話はできないが、佳穂の声を聞いたりも可能。

 ただ、同時に体内に入り、エルフィが睡眠を取る事も可能で、その状態となっている場合には、お互いが意思疎通を図る手段はない。

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