雑居ビルの一室でへの応援コメント
「魔女の夢を見るようになった時期、あなた自身やあなたの周囲に何か大きな変化はありましたか?」
「いえ、なかったと思います」
瀬戸さんが言う通りでしたね。
夢を見るようになる直前にお母さまを亡くしていらっしゃるのに、そこに意識がいかないようにしていた。
瀬戸さんの言葉を借りるなら、「あなたは知っていた」。つまり、「お母さまがあなたを置いて逝ってしまったのは、あなたを守るためだとあなたは初めから知っていた。だからその罪悪感から逃れるために、意識がいかないように無意識にコントロールされた」という感じでしょうか。
魔女の嫌疑をかけられた母は子のために服毒して死にました。
だが残された子供は?
子供にとって重要なのは、自分が魔女の子かどうかではなく、傍にお母さんが居るかどうか、なのでは。
『私』のお母さまは強烈に自己中のように感じました。
己を立てるのが先。子のために社会に合わせようという気がない。
でも気付いた。それは自己欺瞞なんだと。どこに行っても自分の生きる道はないのだと。そして自分の子まで同じようになってはいけないと思った。だがいまさら気付いたところで、なにもかも遅い。変えることはできない。
だから死で縁を切った。
服毒して死ぬ魔女は、あなたはこっちに来てはいけない。と言っているように思えました。
綿密で濃い文章。それでいてサラサラと入っていく。文章力と言うものを感じました。何度も推敲されたのかなあと。
勉強させて頂きました。
ありがとうございました!
作者からの返信
やばい、やばすぎる、、(笑)
読解が深すぎます、感動です、、
書いた内容にしっかり「落ちて」いって、その本質と、それから書かれてない狙いの部分まで、過不足なく読み取ってくださる。
詩一さんの読解の深さと感性の鋭さには舌を巻くばかりです!
今回は、色々新しいことをやってみようとしたら、自分でも迷路に入ってしまったみたいに訳が分からなくなってきて、こんな文じゃ誰にも届いてくれないかもなあ、、と感じていたので、とても救われた気持ちです(笑)
本当にありがとうございます!
あと最後に一つだけ、、
少し思うところがあって、2話構成だったのを、1つにまとめる変更をしてしまったので、1話の方に頂いた詩一さんの応援コメントが消えてしまったのです、、
本当にごめんなさい。
もちろん、じっくり拝読して、私の心の中にはきちんと残っております。
今回も素敵なコメントをありがとうございました!
より一層精進して参ります!!
雑居ビルの一室でへの応援コメント
濃かった……!
濃かったとしか言いようがないですどうきましょう。
予想外の魔女ものが飛んできました。びっくりしました。
魔女狩りから母の愛に繋がるのか。ほう、とため息を吐きたくなりました。いえ、吐きました。
「私はね、人間は初めから全部を知っているのだと思うのです。全部です、全部。本当にどんなことでも」
→このセリフ好きです。
結局、人間は知らないふりをしている、もしくは、知っていることを知らないだけなのかなぁ、と思いました。
良かったです。
作者からの返信
うわー!聖願さんありがとうございます!
タイトルの発案者の方にそう言って頂けると、とっても嬉しいです!
ですが、、魔女好きの聖願さんにはちょっと邪道な使い方をしてしまって申し訳ないです、、(笑)
その台詞がこの作品の一番のキーになる部分なので、嬉しいです!
素敵なコメント、ありがとうございます!