第20話 期待
俺はさ、ちゃんとハナが自分で変わることを期待していたんだ。ちゃんと素直になってさ、「好きだから、死なないでくれ」って言ってほしいってちゃんと自分で言ってさ。なのに、ハナはいつまでたっても素直にならなかった。いつまでたっても自分を「いらない人間」だって思い続けていた。
わざわざ外に出てさ、ハナのこと待ってたのに同窓会には来ないし、やっと来たと思ったらガラス越しに見て帰るし。
察した? 俺、すっごい怒ってるんだ。そして、俺のことに気づいてない、素直にならない、同窓会に来ない、色々な理由がごちゃまぜになってしびれを切らした俺は、ハナを拘束したんだ、素直にさせるために。まぁ、ちょっと拷問みたいなんだけどさ。
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