生きる意味を求めて。

BULLETandARROW

ハナ視点

第1話 拘束

「んん~~~~!! んん~~!!」

「もうそんな暴れるなって」

「んん~~!! ふっ……っ……(肩で息をする) んん~~!!」

「もうほんと懲りないな」


必死に手足を動かした。だが、紐は頑丈で取れるどころか切れる気配すらない。



目を覚ましたら、私―ハナは拘束されていた。両手は、一つにされていてベッドの柵に結ばれている。足も同様に、一つにされていてベッドの柵に結ばれている。そして、口には布が巻かれている。何かの布切れのようだけど厚く丈夫で噛みちぎることなんてできない。その布が次第に食い込んできた。大声を出しても全く響かない。そもそも言葉を話すことが出来ない。

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