第10話 中学校時代

中学校時代のいじめを詳しく言うと、それは「優劣のいじめ」だ。


私は、小学校時代の経験を生かして、もうひがまれることがないように似合わない眼鏡をかけるようにした。ちょうど目が悪くなってきたし。


眼鏡のおかげで、私はひがまれることがなくなった。


だが、私は「賢い人」としていじめられるようになったのだ。


絶対に行きたい志望校を中学一年生の頃から強く持っていた私はそのために勉強を惜しまなかった。決して、休まない、遅れない、寝ない。それらが自分の中での約束だった。質問があれば、積極的に聞きに行ったし、手もたくさん挙げた。


だけれど、それらの行動すべてが、みんなには「媚びをうっている」ように見えたみたいだ。部活でも誹謗されて、結局辞めた。


志望校に合格できたのは良かったけれども、だからと言ってもいじめは耐えがたいものだった。本当に本当に辛かった。言う勇気のない私は耐えるしかなかったんだ。


もちろんお母さんに言うことはできなかった。


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