魔法学校中等部編

第0話 お嬢様と愉快な仲間たち (登場人物紹介)

 タッタカタタタタタターン!

 パパパーン!


「こんにちはー。案内役のクレナです」

「同じく、案内役のキナコですー!」


「まもなく、魔法学校中等部編がはじまりますよ~」

「はじまりますよー」


「その前に……コホン」

「ご主人様、ご主人様! 大変ですよ!」

「なぁに? キナコ」

「この話、登場人物が増えてきて誰が誰だかよくわかりません!」 


「ふっふっふ、そんな悩みをお持ちのアナタ!」

「アナタ!」


「中等部編の前に、これまでの登場キャラをちょこっとだけ紹介します!」

「紹介しますー!」


「ネタバレを含んでいるところもありますので、嫌な方は読み飛ばしてくださいね」

「ハーイ! それじゃあ」

「せーの!」

「「どうぞー!」」



<クレナとお友達>


●クレナ・ハルセルト


「まずは、ご主人様の紹介から」

「何を言われてるか怖いんですけど……」


 クレナちゃんは、ハルセルト伯爵家の令嬢ですわ。

 薄桃色のふんわりとした髪と大きな赤紫の瞳が、妖精みたいで最高にカワイイです!

 魔法学校の中等部に入ってからは、髪を胸のあたりまで伸ばしてて、もうさらに可愛くて可愛くて!

 そういえば。

 二つ名の「竜使いの妖精姫」から、竜姫様って呼ばれてますわね。

 妖精姫のほうがクレナちゃんっぽくて、カワイイと思うんですけど。

 ―― コメント:リリアナ・セントワーグ

 

 クレナのことよね。

 私と同じ転生者仲間なんだけど。

 しゃべるドラゴンがいたり、スゴイ魔法つかったり。

 まぁ、とにかくいろいろチートで反則よね。

 成績優秀で、学校のなんとか会? とか入ったみたいだけど。

  

 ゲームの中では黒髪に紫の瞳のすごくイケメンで、大好きだったのになぁ……。

 まぁ……あの子といると、いろいろ楽しいからいいけどね。

 ―― コメント:ジェラ・グランドール



●キナコ


「次は、キナコの紹介ね」

「ふふん。キナコ、実はすごいんだよ?」

「食欲が……よね?」 

 

 神様みたいなもの『かみたちゃん』からもらった赤いドラゴンの子供。

 人化したときには、小さい頃と変わらずに、赤い髪をツインテールにしてる。

 あの髪型、お気に入りみたい。

 顔立ちとか雰囲気とかは、ホントに私に似てる気がする。

 仕草まで似てて、たまにビックリするけど。 


 影竜の事件で話せることも変身できることもバレちゃったから、今では好きな時に変身にしてるみたい。

 一部では、新しい竜王様とか言われてるけど。

 どう考えても、おしゃべり食いしん坊ドラゴンだよ?

 ―― コメント:クレナ・ハルセルト


 

●リリアナ セントワーグ

 

「この世界の天使、リリーちゃん!」

「ご主人様ラブな、ちょっと危ない人ですよ。これもご主人様がたらしだから……」


 王国にふたつある公爵家の令嬢で、オレの元婚約者……だ。 

 金色のストレート髪に大きな赤いリボンのスタイルは、子供の頃のまま。

 昔クレナに褒められたから、変えないんだそうだ。


 成績優秀な彼女は、入学すると新たな生徒会の仲間になった。

 クレナとは本当に仲が良いらしく、抱きついていたり、頬をくっつけたりしている。

 それ本当に……友情なんだよな? 

 ―― コメント:シュトレ・グランドール



●シュトレ・グランドール


「つぎは、果物を沢山くれるイケメン王子様、シュトレ王子です~」

「イケメンって。でも成長してすごくカッコよくなったよね……」


 彼は、僕の兄。ファルシア王国第一王子だよ。

 金髪に青い瞳の、まぁ、乙女ゲーによくいるイケメン王子だよね。


 ゲームの中ではオレ様キャラだったはずなんだけどな。

 きっとクレナの影響なんだろうね。


 2つ年上の彼は、魔法学校では生徒会長をやってて、すごく忙しそうだ。

 第一王子も大変だね。

 僕は将来、辺境の伯爵家に行く予定だから、星乙女といろいろ頑張ってほしいな。

 弟として協力するからさ。

 ―― コメント:ガトー・グランドール



●ガトー・グランドール

 

「えーと、ガトーくんは、ますますイケメンに磨きがかかってきた、タラシ王子様かな?」

「ご主人様……ひとのこと言えないと思うの」


 ガトーの話をすればいいのね。

 ファルシア王国第二王子。私の兄よ。

 私とは母親が違うわね、

 

 茶色い髪に茶色い目の、まぁカッコいい王子よね。

 もともとゲームの中では攻略対象だったんだし。


 最初にあった転生者だし、一緒に世界を救う会のメンバーなんだけど。

 ……あのわかりやすいクレナへの好意と、まったく気づかないクレナ。

 なんなのあれ?!

 わざとなの? 新しい芸風なの? お笑い的な?

 ―― コメント:ジェラ・グランドール


  

●ジェラ・グランドール


「同じ転生者仲間で、私の大親友のジェラちゃんです!」

「実は一番の常識人なんじゃないかなぁって、ボクはおもってますけど」

 

 ジェラは、ファルシア王国の第一王女で、僕の妹だよ。

 まぁ、お互い転生者同士だからさ。

 なんていうか、兄妹って感じじゃないなぁ。

 年齢も一緒だしね。


 見た目は、ラベンダーのような長い紫色の髪をしたカワイイお姫様なんだけどね。

 中身が大人すぎるというか、うん。やっぱりクレナとは違う意味で転生者なんだって思うよ。

 クレナの事は、彼女なりに大好きみたいだね。

 同じクラスになれて、隠れてガッツポーズしてたのを、ちゃんと兄は見てたからね。

 うーんこれってツンデレなのかな?

 ―― コメント:ガトー・グランドール



<クレナと王家の人々>


●クリール・グランドール


「この国の国王様。式典とかだとすごい威厳なんだけど、普段はちょっと子供っぽい感じ?」

「クレナのお父さんお母さんと友達なんだって~」


 こいつは、ファルシア王国の現国王クリールだ。

 魔法学校からの腐れ縁で、在学中にもよくダンジョンに行ったりした。

 昔からの趣味だった魔道具作成は、今でも続けてるみたいだな。

 前に発明した自動馬車と魔星馬は国中にあふれてる。

 ウチにも一台あるが、確かに便利だな。


 続けてると言えば。

 国王になった後も冒険者続けてやがる。

 おかげで、この歳になってもダンジョンから離れられん。

 オレらがダンジョン行くの断ろうとしたら、まだ学生の娘とその友達を誘いやがった!

 ……周りの側近連中、いいかげん止めてくれよ。

 ―― コメント:リード・ハルセルト



<クレナとハルセルト領の人々>


●リード・ハルセルト


「私のお父様。娘の私の前でカッコつけたりする、優しくてちょっとカワイイ感じかな?」

「クレナや、クレナにそっくりなボクにすごく甘い人。果物くれるから大好き!」

 

 影竜事件以来、急速に発展を遂げてるハルセルト領の伯爵だ。

 青い澄んだ瞳に、背中まで伸びた金髪を後ろに一つに纏めた、王宮でも人気の紳士だな。

 宰相や騎士団長とともに、実は親父の側近の一人だ。

 昔、クレナの母親を含めた五人でパーティーを組んでいたらしい。


 冒険者としても有名らしくて、二つ名持ちらしいね。

 確か『空の聖騎士』だったかな。

 

 最近さ、彼のオレを見る目がすごく怖いんだよ……なんだろうね。

 ―― コメント:シュトレ・グランドール



●レディナ・ハルセルト

 

「私のお母様。普段はおっとりしてて、とても優しいの~」

「『赤い槍』の二つ名持ちの有名な冒険者。怒るとちょっと怖いかも……」


 レディナさんは、クレナの母親ね。

 昔は有名な冒険者だったみたいで。

 確か、二つ名が『赤い槍』だったかしら?

 最近はまたお父様たちとダンジョン探索に出かけてるらしいわね。


 容姿はクレナと同じく、薄桃色の髪と、赤紫色の目。

 いつも優しい笑顔でにこにこしてるわ。

 あの子、お母さんに似たのね。

 ―― コメント:ジェラ・グランドール 


●クレイ・マレウス

 

「えーと、何故か私付きの執事になった残念なイケメンさん」

「ご主人様に心酔してるみたいで、見てる分には面白いですよ」 


 王都で影竜事件を起こして、私を誘拐した元新興宗教の司祭。

 ハルセルト領にきてからは、私付きの執事をしている。

 薄紫の髪に整った顔に、すごく優しそうな瞳。

 すごく優秀なイケメン執事なんだけど。

 誘拐犯ですよ?

 犯罪者ですよ?

 なんで私付きなんですか、お父様?


 私が魔法学校入学の為に王都に引っ越した時に、特別に「王都追放」を許してもらえたらしいけど。

 ……どうやったんだろう。

 ―― コメント:クレナ・ハルセルト



●ベンジャミン (ベンじい)


「ベンじいは、ウチでずっと働いてくれてる飛空船の操縦士さん」

「見た目は少し怖いけど、とっても優しいの!」


 ベンジャミンこと、ベンじいさん。

 白髪にちょびヒゲのベテラン執事で、飛空船の操縦をしてる人。

 ボクにも、ご主人様にも操縦を教えてくれて、とっても優しいのー。


 ご主人様のお父様の前の代、つまりおじいちゃんの頃からお屋敷にいる使用人なんだって。

 ベンじいの淹れてくれる紅茶がね、すっごく美味しいの!

 ―― コメント:キナコ


 

「いかがでしたか? 今回は幼少期編から引き続き登場するキャラ紹介でした~」

「ご主人様、ご主人様! 大変ですよ!」


「なぁに? キナコ」

「中等部編でも、新しい登場キャラが増えるみたいですよ!」 


「台本通りね、キナコ。って、今、台本を普通に見ちゃってるよね!」

「声だけしか聞こえてないから平気ですよ、ご主人様!」


「それでは、中等部編の登場キャラが揃ったらまたご紹介しますね」

「紹介しますねー!」


「それじゃあ」

「ハーイ! それじゃあ」

「せーの!」

「「またねー!」」


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