夜の渇き

猫背街 中毒

第1話

眠れぬ夜を溶かしてあげよう

空想が暗い天井を巡る

ゆっくりと、深呼吸をする

何も考えないように頭に銀河を浮かべる

銀河の隅から1匹の宇宙船が出できて、

私を拐って、異国の星で飼い殺す


そうして窓は明るくなった

煤のように暗かった部屋は

窓から漏れた光で

淡いピンク色になった


心臓は狭くなる


自分で心を飢餓にしている


夜の渇きはすぐそばまで


起きた頃には、外はまた暗くなった

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