0.2 シナリオ説明(GM・PL兼用)

◇シナリオ準備◇


■シナリオ説明(GM・PL兼用)

このシナリオは、

「幽霊になった負けヒロインで、死後に告白決行を強要されているPC1」と

「自らも幽霊でありながら、それぞれの思惑でPC1の告白決行に協力するPCたち」

でパーティを組み、PC1の告白計画を実施させるために奔走するシナリオです。

PC達は、告白を阻む様々な障害を排除するために戦うことになります。

※とはいえ、「PC1が負けヒロイン」「皆幽霊」ということ以外は一般的なシナリオと一緒で、結構普通にダンジョンハックしたり蛮族と戦ったりします。

ただ、簡易ハンドアウトがあったり、シナリオの都合上PCが基本全員ゴーストだったり……といろいろ特殊ルールを採用しているので、【何でも許せる人向け】のシナリオです。ご注意ください。

また、このシナリオのテーマは「負けヒロイン」です。

ネタバレでもなんでもありませんが、基本的にPC1の告白は失敗します。

それをわかった上で、負けヒロインとしての物語を楽しみましょう!



■レギュレーション

経験点:初期+11000点、成長回数:8、所持金:10000G、所持名誉点:120点、所持アビスシャード:各自2つ

PC人数:3-5名想定

※スカウト/セージ技能を、パーティ内で誰かがそれなりの水準(4レベル以上)でとることを推奨します。

下記の特殊ルールやハンドアウト、NPC情報を事前に配布・確認したうえで、キャラ作成を行うこと。



■特殊ルール:ゴースト化

PCは、アンデッドになることが出来ない種族(ルーンフォークなど)以外は、全員下記の特殊能力を得ます。

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▼穢れたからだ

分類:アンデッドになっている。冒険中、回復手段がごく限られたもの(コンジャラー技能やアルケミスト技能など)しか作用しないことに注意せよ。

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【アンデッドになることが出来ない種族を使用する場合の注意点】

君はアンデッドではなく、上述の「▼穢れたからだ」を得ることができない。

後述の「SW式ハンドアウト」の項では、必ず「【PC2~PC5共通】※ルーンフォーク用」を受け取ること。


【特殊ルール下でPCがプリースト技能を使用する場合の注意点】

PCがプリースト技能を持っていても問題ない。

君はなぜか、アンデッドであっても特に問題なく神聖魔法が行使できる。

ただし、ロールプレイ的に「アンデッドになっている事に気づいても発狂しない理由&アンデッドでも冒険に付き合う気持ちになった理由」を自分で考えておくこと。

また、仲間もほぼ全員アンデッドであるため、プリーストの回復魔法がまったく回復として機能しない(むしろ仲間にダメージを与えかねない)ことにも注意せよ。



■特殊ルール:SW式ハンドアウト

キャラ作成の前に、PCの中から一人「PC1」を話し合いで選びましょう。

PC1以外の人は、オンセならログインの早い順、オフセならGMの右隣の人から順番に、PC2、PC3、PC4、PC5となります。

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【PC1】

君は負けヒロインで、幽霊だ。

端的に言って、シナリオトレーラーの状況の張本人だ。

君の好きな人は「アポロ」という名前で、君は、ずっと前から彼/彼女に密かに恋していた。

ただ、君はアポロが、冒険者仲間である「レウコトエ」に恋をしていたことに気づいていた。

君自身もレウコトエとは仲の良い友人であり、アポロとレウコトエの仲の良さを知っていたので、どうしても告白に踏み切れなかった。

しかし、君は死の瞬間に、アポロに告白をしなかったことを猛烈に後悔し、それが未練となって幽霊になってしまった。

君はその後悔を胸に、君を叩き起こした妖精・カレンデュラに連れられて、生前出来なかった『アポロへの告白』を成し遂げるため旅に出る。

※種族指定:アンデッドになることが出来ない種族禁止

※「負けヒロイン」と書いてあるが、性別に特に指定はない。

※セッション開始前までに、想い人の性別・年齢と、想い人が好きな人の性別・外見年齢を指定し、GMに伝えておくこと。

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【PC2~PC5共通】※一般用

君たちは幽霊だ。各々が様々な生前を過ごし、様々な死を迎えた。君たちに共通しているのは、「未練があって現世に留まっている」ことと、「カレンデュラと出会い、PC1の告白計画に協力することを合意した」ことだ。君たちがどんな事情を抱えているにせよ、今はお互いに仲間である。ともあれ君たちとPC1は、パーティを組んで旅に出た。

※全員、死因などは好きに決めてもらって構わない。(死んだ時期は、過去一年以内~セッション開始数日前までであること)

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【PC2~PC5共通】※ルーンフォーク用

君は生きている。しかし、君は突如として、PC1を始めとする幽霊ご一行の未練解消旅に付き合うことになった。これは、君と個人的な親交がある神官・アリウスからの依頼のためだ。「こちとら変な妖精に付きまとわれて困ってんだ。ちょっくら数人ほどの幽霊の未練なくして、成仏させたげて」彼はため息を付きながらそういって、「変な妖精」ことカレンデュラ経由で、他のPCたちを君に紹介した。

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■お好みハンドアウト

PC1以外のPC全員は、お好みで以下のハンドアウトを受け取ることが出来ます。

なお、あくまで「お好み」のため、受け取らなくてももちろん良いです。


・ハンドアウト:親友

生前、君はPC1の親友だった。君はPC1がアポロを好きだったことも察していたし、アポロがPC1以外の人物……レウコトエのことを好きだということも察していた。

そのまま、PC1との関係は一度死によって分かたれたが、今は君もPC1も仲良く幽霊同士であり、改めて友情を深めたいところである。

アポロの返事を想像してやきもちとはしつつ、君はPC1の告白作戦に手を貸した。


・ハンドアウト:片思い

生前、君はPC1に片思いをしていた。

君自身の境遇はなんだっていいし、その恋がいつから始まったものでも、どのように始まったものかも問わない。

ただ、君は、PC1に恋をしていた。

それでいて、君は死後、幽霊となったPC1の告白計画に何故か協力している。

それがどのような心境によるものかは、君以外まだ誰も知らない。


・ハンドアウト:死後の未練

生前、君はパーティメンバー全員と全く関係ない人物だった。全員と初対面である。

しかし今回の告白作戦の中で、君は、パーティ内のとある人物が非常に気になり始めた。

恋情、憎悪、好奇心、庇護欲……どういう風に気になるかは、君自身が決めて良い。

君はPC1の告白作戦に協力しつつも、パーティ内の特定の人物と関わりたくて仕方ない。

※セッション開始までに、「関わりたい人物」を決めておくこと

※このハンドアウトは、複数人が同時に選んでも構わない

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