第一巻一章
001 プロローグ
すると太陽が黒い空を明るい水色に染めた。
瞬く光に気づき後ろにあった窓に目を向けた。
(...今日も徹夜だ、なんで死なないんだかわからないな。)
「うーん!研究も最終段階だし、まぁいっか!」
そう、俺は“科学者”、こんなに研究ばっかりしてたら死ぬのは分かってるが、それで俺は満足だ。
そういやみんなに自己紹介をしてなかったな俺の名前は『
(そういや何日だっけ)
俺がカレンダーを見たら、
会議の日だった
「やっば」
(さすがにこんな日に遅れれねぇ!時間!時間はどうだ!)
AM7:54
「終わりだぁー!」
(やばいやばい会議八時半からだぞ!っく!ここから渋谷までは!)
焦り散らかしながらスマホを取り出し道のりを検索する
スマホには自宅から目的地までの道のりが表示されている、かかる時間は25分。
「よし!急いで用意すれば何とかっ!よーしコート!」
そして準備が終わり...
「ふぅ何とか終わった途中で食器が割れたり重要な書類が破れたと思ったらコピー用紙だったりしたけど行けたー」
(あっそうだ火野宮に連絡入れとかなきゃ)
俺は家の鍵を閉め自分のバイクに乗った
「さーいこう!」
ぶろろろろろろと音を立てバイクが走り出した
(うーん何だかくらくらするな...)
「あっ」
俺はバイクのハンドルをトラックの方向に切ってしまった
「あ、エアバックつけるの忘れてた」
その瞬間意識が暗転した。
そして目覚めたときには例のお決まりな場所に来ていた
「おっおっおぉ~お決まりの神様的場所だぞぉ!?」
そう、いわば神様のいるところのような雲の上
(これは一体...?やはり科学者という立場上否定することはできないが...信じきれないっ
やはり死ぬ寸前の妄想とかそういうのかな...と言うか目の前のダクトベントには何の意味が...)
と考察を広げていると突然ボイスチェンジャーをつかったような声が聞こえてきた
『あーはいはい聞こえておりますかー』
「わ!なになに!?」
俺は驚いてこけてしまった
『えーはいどうも、ナレーターです』
「何!?ナレーター!?なんなのそれ!」
『ナレーターの仕事掛け持ちしてるんですからぱっぱと理解してください。』
「だから何ぃ!」
『...説明しなきゃいけないですか?』
「うん、してください」
『はぁわかりました!』
『まずですね、あなたは死にました、いや正確には違いますがとにかく死にました、大切な会議
の前に』
「わかってたけど改めて聞くと悲しいなぁ」
『...はい、まぁこんなことになったのにも理由があります。あなたはこの世界から脱しなけ
ればなりません。なので私はその導き手です』
「...は?脱する?なんでその必要が?」
『それは今後知ることでしょう今知ることではありません』
「むっむぅ...」
『そしてその試練の為には条件が合わなければなりませんこの目の前にあるダクトを通って異次
元に飛んでください』
(さっきから気になっていたがこのダクトベントはそういうことだったのか...ん?そういう
ことってなんだ)
『それでは行ってら「まって!」なんですか...』
「異次元なんだろ!?なんかすごい能力とかないのか!?女の子の下着を盗み取れるとか...」
『...2個以下、時間、空間に作用しえるものでなければ。あまり強大すぎると時空をゆがめかねないので』
っちなろう主人公のくせにテンションたけぇな
「ん?なんか言った?」
『いいえなにも。それでは、能力の決定をしてください』
「じゃあ運転技術の向上で、」
『なぜですか?』
「もう交通事故で死にたくない」
『...わかりました。ダクトの奥はそのままあちらの世界に通じています。孤児という設定なのでしっかりと演じてくださいそれでは今度こそ行ってらっしゃい』
俺はダクトの中に入っていき向こうの世界え進むにつれて体が小さくなっていった。
ToBeContinued
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