執筆が滞る一般物書きが何か書いて生存報告するエッセイです。
とざきとおる
読めば頭がほんの少し良くなるかもしれない編
熟語の偉大さを知って勉強を始めた①
◎本日の内容
「熟語はいいぞ! たくさん覚えて積極的に使うことがおすすめ!」
・本論
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
とまではいかないものの、結構頭を抱える場面が結構多いのです。
彼は言った。
「~」
それに対して彼女は言った。
「~」
さらにはAさんが
「~」
と言った。
『言った』って言いすぎぃ!
実際口を動かし自分の考えを声に乗せて相手に伝えること=『言う』なので台詞をしょっちゅう言わせるしかない小説では、『言う』だらけになっても仕方がない部分はあると思います。
それを承知のうえで、それでも、しつこい! と思ってしまうわけですね。そして書いているときにこのような細かなことが気になりだすと、なんだかモチベーションが下がるわけです。
だからと言って、
彼は悲し気な顔をして言葉を紡ぐ。
「~」
その中で、恨みの意味を持つ言葉を、彼は一言も口にはしなかった。
「~」
対し、彼女はそんな彼に向けて告げる。
「~」
そして彼が、もう少し、と名残圧しそうに口を開いたのを完全に無視して、
「~」
と締めくくった。
こんな豊かな表現ができたらとっくにプロだよ馬鹿野郎と思うわけですね。いや、いずれはできるようになるのが望ましいですが、結局そういう表現は誰かがやっているのを偶然見つけたときに、自分の小説でも使ってみて体得していくしかないんじゃないかと思います。
しかし!
実は『言う』という言葉は、簡単に別の言いかえができるのです。
『発言する』
そう、この世には便利な熟語というものがあって、熟語に『する』をつければ大体の動作を表すことができます。何かを言い換えになっていることも多いので、同じ言葉の繰り返しを控えるためには良い手段ですね。
そういうことで、最近は真面目に国語の勉強をしていない私が、熟語を勉強してより小説のクオリティを上げることができそうな気がする。
そんな安っぽい野望を抱き、熟語をこれから勉強していきたいと思ったわけですね。
ここからは、最近であった、今度使おうと思った熟語をピックアップ。皆さんにもどこかで使ってみてほしい。
・
「意識していないことを意識させること」らしいですよ。
注意喚起とかいう言葉は良く聞きますね。
(使ってみる)
最近はGWだぁと言って勉強しない受験生どもがいるらしい。そののままじゃ後々後悔するだろう。仕方ないので危機感を喚起しよう。
・
「2つのものの間に立って橋渡しの役割をすること」らしいですよ。
数学で媒介変数表示って難しい言葉を聞いたことがあるような。(著者は実は理系の人間)
(使ってみる)
お隣さんは、沢田さんところの店の人を媒介に出会った2人が結婚したようだねぇ。
・
「外から見た有様」のことらしいです。またこの言葉だけで、世間体、うわべだけの言葉、という意味もあるそうです。
(使ってみる)
僕の母はいつも体裁を気にしすぎて、家の中で騒ぐことも砕けた口調で話すことも禁止する変に厳しい奴だ。
今回学んだ感想。
媒介とか使う機会が限られていて、いざ使える場面で忘れそう。
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