第31話《社会人》〈就職① 〉

社会人…就職


学生時代に色々な想いを抱くのは

人それぞれ違うと思う


例え

学生時代

余り良い思い出がないとはいえ


私は学校というのは

小さな世界で

小さなコミュニティの中で

様々な出来事が起こる場所

だったんだなという事を


社会に出て

思う事となったんだけど


唯一できる

スポーツが

小学校から中学 入学前まで

習っていた水泳で


きっと懲りない性分なんだ


優しくしてくれた人に

どうしても惹かれてしまう性な様で…


インストラクターの

男の先生に憧れ


(そうかスイミングスクールのコーチそんな仕事があるんだ)

と思って

私も将来なりたいなって

漠然と夢を抱き


卒業前まで

スイミングスクールで

習っていた時に

その当時の担当女性インストラクターに


『スイミングスクールのコーチになるにはどうしたら良いか?』


と相談をすると


偶然なのか本当に


『上に相談してみる』


と言う言葉を

実行してくれたのか?


求人の中に

通っていたスイミングスクールの名前が

廊下に張り出されていて

迷う事なくそこに応募して


就職する事となった…


最初 数ヶ月前まで

通っていたスイミングスクールに

就職が決まって


上司となったのは憧れの先生で

コーチ陣

受付等のスタッフ達

皆顔見知りで


(良かった)


(恵まれてる)


って単純にそう思った


今では

自分の認識の甘さを重々理解している

働くという事とは

甘い事では無いのだと…


しかし

その当時は

ナゼ?がクルクル回ってた感じ


最初に驚いたのは


女性コーチがには

二面性があった

という事



分からない事は

自ら先輩に聞きに行くという事を

全く分かっていなかった

世間知らずの自分は


教えてもらえる


というものだと い込んでいたので


『この作業をお願い』


と頼まれた作業が

中々進まずにいるのを見て


『何だ…まだ終わってないのか…』


凄い低音で

吐き捨てるように言われた事が

ショックだった…


良く見ていると


生徒さん達には優しい猫なで声で 対応し


同性の同僚と異性の同僚に対する

態度や声音を変えてくる


二面性のある人だった


こんな感じで

何の覚悟も

常識も知らないまま

広い世界に

飛び出した私は


最初っから

躓く事となったのだった…






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