二人だけの世界
ライリー
第1話 告白
どうしてこうなったのだろうか。
でも、もう…どうでもいいや。
◇◆◇◆◇◆◇
僕は白崎 司(しらさき つかさ)
普通の高校生だ。少し勉強が得意だけど、その分運動はあまりできない。
なんでもないいつも通りの平日、放課後になり家に帰ろうとしていた。いつもは友達と帰るけど、今日は珍しく部活に行くらしい。一人で帰る所だった。
不意に、クラスメートの女の子に声をかけられた。佐々木 唯(ささき ゆい)。運動ができる、少し羨ましい人だ。しかし、あまり人と話しているところを見たことがなく、何かと一人でいることが多い。
「どうしたの?」
要件を伝えるように促す。
「私、白崎くんのことずっと好きだった。付き合ってほしい。」
突然の事だった。ビックリして、少し放心状態だった。佐々木さんはそういうことに興味が無いと思っていた。佐々木さんは結構可愛い方で、男子からはすこし人気があった。
「えっと…」
クラスでも人気な佐々木さんからの告白ですっかり舞い上がっていた僕は、
「…こちらこそ、よろしくお願いします。」
何も考えずに返事してしまっていた。
少しづつ、けど確実に、何かが狂い始めた。
◇◆◇◆◇◆◇
胸の鼓動が高まりっぱなしだ。
やっと。やっと、司を私のものにできた。
少し照れくさそうに、けどこちらをしっかり見て返事してくれる司。思い出しただけで顔が緩んでしまい、体も火照ってしまう。
そのうちデートとか、キスとか、その先も…
これからのことを考えるだけでますます
体が火照ってしまう。
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