二番目の呪い
波流
第1話 はじまり
「どうして?どうして、私を裏切った?
お前とお前の血をうけつぐもの、お前に関わったもの全てに呪いをかける」
昔々、聖なるものとして存在していた一人の女神が、
誠実な男に恋をして、その男の住んでいる村に
一緒に住むこととした。
数年の間は男も真面目に働き、女神も村の為に尽くしていたが、
少したつと誠実だったはずの男は女神のもとに寄り付かなくなった。
それでも女神は村人の相談にのり、村を発展させていた。
男は自堕落になり、他の女のもとに通うようになった。それでも女神は男を信じていた。
そんな女神のもとに、村人は集い、
男の悪口をささやくようになった。
数年がたち、女神のもとを訪れた男は小さな子どもと、別の女を連れていた。
その様子を見るや否や何年も男を信じていた女神の心はパリンと音をたてて壊れた。そして怒り狂った。
男とその血をうけつぐもの、そして、男と関係のあるものに大きな呪いをかけた。
その呪いは女神の心をうつすような呪いだった。
女神が愛しても愛しても愛を返さない男に、
男が絶対愛されない。一番にはなれない呪いを末代までかけたのだった。
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