第2話 田中太郎、異世界に行く②

次に俺の目に映ったのは真っ白な空間だった。


刺された腹を見ると傷が無くなっていた。

俺は死んだのか?ここはどこだ?


周りを見渡すが真っ白な空間しかない。恐らく死後の世界というやつだろう。


そんなことを考えていると目の前にいきなり人が現れた。子供だった。


迷子か?


「失礼なっ!誰が子供だ!僕は神様だよ!」


自分のことを神様と名乗る可哀想な子供だった


「誰が可哀想な子供だよ!本当だからね!」


なんで俺の思ったことがバレてるんだ!そんなに顔に出てたか?


「僕は人の心を読めるからね、これで神様って信じてくれたかい?」


フン!とドヤ顔で言ってくる


「まぁ少しは…それで神様(仮)僕はどうなるんですか?」


「むー、まだ信じてないな、まぁいい。とりあえず災難だったね」


「って言うことはやっぱり死んだんですね…」


「まぁね、後輩を助けるなんてカッコよかったじゃん、あの場面で助けるってなかなか勇気がいることだよ、感動したよ」


「そうですかね?」


神様(仮)がうんうんと頷いている


「……それでね君には僕が管理している世界に行って欲しいんだよ、あとまだ信じてないね」


「どういうことですか…?あと信じてますよ」


「いわゆる異世界転生ってやつだね、まぁ転生って行っても体はそのままだけどね」


せっかくならイケメンにして欲しかったな

まぁそれはそれで面倒くさそうだから嫌だけど


「まぁ生きれるならどこへでも行きますけど」


「なら決定だね、簡単に僕の世界の説明をすると剣と魔法の世界だね、魔物がいたりするよ」


えぇ…なんか面倒くさそう


「まぁそんなこと言わずにさ、それで剣と魔法の世界だからスキルとかもあるわけだよ、それでさこんなスキル欲しいとか希望ある?」


「そんなこと言われてもあんまりそういうの詳しくないからな…おまかせします、なるべく楽して生きていきたいです」


「了解……よし!準備ができたからそろそろ送るね」


とうとう異世界とやらに行くのか…あんまり乗り気になれないな


「まぁまぁ、行ったら楽しいと思うよ?まぁ魔物とかには気をつけてね?それじゃあ送るね」


神様がそういうと俺の周りが光始めた。


「お!やっと神様って信じてくれたね!よかったよかった、君と話ができて楽しかったよ、それじゃあ頑張ってね」


だんだんと光が強まり神様が見えなくなった






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