若人に違いなし

片耳からしか聞こえないヘッドホン

息が白く、手はかじかんで

喉の奥に何か挟まっている

坂道を雪だまみたいに転がって

コンビニへ行くよ

信号待ちする雪だるま

コーヒー色のみぞれに足がつく

白い葉っぱの街路樹に

片足だけあげて待つ人が

歌を歌うのです

震える哀しみを握りしめ

ラジオのような低い声で


世界中のトイレが消えてしまいました!

異常気象です!

明日は晴れますが、トイレの行方は依然としてつかめておりません!


きみはいつか、それを見つける

だって、あなたはもう春を見ている

きみは潮干狩りをしない

なぜ人は年を取ると

蜆を取りに行くのだろう

君は明るい蛍光灯の下で、

ゆらゆらと

地面の上で踊る白い粉を見ながら

ただ、トマトジュースの歌を歌っている

聖なる便所の復活を待ちながら

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