156話 異世界!俺が来たぞ!!

ダンジョン入り口ー大広間中央


直人「さて、こっから行けるんだな」


リズ「肯定します。

  今までのダンジョンの様な安全地帯は

   ありませんので、

   転移直後に襲いかかって来る

   可能性があります。マスターなら

   問題ありませんが、【一応】

   気をつけて下さい。

   では、私は一旦ルームで待機します。

   御武運を!」


シュワァンと虚空に消えるリズ


直人「はは、一応か、、

  今更野良モンスターにどうこう

  なる訳じゃ無いって事か、、

  しっかし、、シュナの奴も

  粋な計らいをしてくれたもんだ」


リズ《はい、マスターと私にとっては

    因縁のモンスターと言えますから

    あの時の

    汚名返上と行きましょう!!》



直人「ああ!」

     

   

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【転移先を選んで下さい】


ダンジョン扉前


ダンジョン入り口ー(大広間中央)


初まりの間ー装備庫ー1階層ーボス部屋


冒険の間ー装備庫ー草原フィールド



食堂ーー(高級)(並級)(下級)


宿屋ーー(高級)(並級)(下級)


冒険者ギルドーーー入り口 


道具屋ーーーーーー入り口


鍛冶屋ーーーーーー入り口


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   

   

気合いを入れ返事した直人は


【ダンジョン扉前】


を選択し転移した。











21日振りの扉前に転移した直人は

瞬時に【斬魔刀】を右手に出現させ

周囲を警戒する。


リズ《森の中に複数のモンスター!コチラに

   気づきました!来ます!!》


直人「あぁ、そうだな」



グルルルルルゥゥ、、ガルルルゥゥ


唸り声を出しながら現れたのは

象並に大きなサーベルタイガーのような見た目の犬歯が異常に伸びたモンスターが数体居る他


頭部が3つもある巨大なヘビや


甲羅を背負った2m級の猿の群れなどが現れた。



ジリジリと近づくモンスター達を見渡しながら


直人「(ウジャウジャと沸いて来たな

     リズをやった奴は、、

          居ないな、、、)

    ふぅぅ、、じゃ、いくぞ!!」


ズンッッッ!!


【魔壁】を足場に飛び出す直人。


直人の掛け声と同時に三体サーベルタイガーモンスターが飛び出し直人を切り裂こうとするも

すれ違い様に首を切り落とされ


その直後に跳躍した直人は、


直人(コイツは再生とかしたら

   めんどくさいな、、、

   再生するから知らんけどな!)


ヒュドラを連想させた3つ首ヘビモンスター

の全身を細切れに切り裂いた。


直人は加速や方向転換する度に

丁度良い場所に

【魔壁】を展開させ、踏み台にし終わったら消すのを繰り返す。


それが空中だろうと関係無く展開される固定踏み台を高速に移動しながら自在に操る様は【雷】の如く変幻自在であり


僅かな反応しか出来ないモンスター達を次々と駆逐して行った。


戦闘音やモンスターの僅かな断末魔を感じ取ったモンスターが次々襲い掛かって来たが、

直人の間合いに入るや否や一瞬で倒される。

【数百体】のモンスターを瞬殺している最中

森の中からコチラに向かって来る

見覚えのあるモンスターを発見する。


直人「(アイツは!

    ようやく出てきたか!!)

    リズ!扉の前でやられたのは

   あのモンスターで間違いないか!?」


リズ《肯定します!間違いありません!》



直人(そうか、、アイツが!

   リズを切り裂き、

   転生間も無い俺に

   身体の芯から【恐怖】を

   植え付け!

   リズを盾にして

   逃げる事しか出来なかった

   【屈辱】を与えられた

    モンスターか!!

   だったら思い知らせてやろう!!

    あの時味わった!!

     

   【恐怖】と【屈辱】

       を

     【烈光心】

       で

     万倍返しだ!!!」


直人の熱意に呼応する様に

全身から炎が吹き上げる!

止まった直人を囲んで攻撃を加えようとしていたモンスター達は直人が出した炎に触れた瞬間に消炭となった。


周囲にモンスターの姿が消えた後、

全身の炎を

【斬魔刀】に纏わせ更に力を込めると

刃渡り数mの巨大な炎の太刀が出来上がり


直人はコチラに向かって来る

リベンジモンスターに意識を集中しながら炎の太刀をゆっくり大上段に構えると、、


【渾身】の力を込めて振り下ろした!


直人「うおおおおおりゃぁぁぁぁ!!!」



ズガガガガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァンンンン!!!!



膨大なエネルギーを含んだ巨大な炎が何もかも切り裂きながら突き進む


直人が力を込め続けている為、その勢いは衰え無い処か徐々に勢いを増して行き


激しく進む炎の斬撃の進路上に居たリベンジモンスターはアッサリ炎に呑み込まれてチリとなり


縦横数十 mに及ぶ炎の斬撃は2km先にあった森の端付近の人工物を破壊し、空に浮かぶ雲を突き破りながら数キロ進んだ後、徐々に勢いを弱めていきやがて静かに消えて行った。


この世界に来て100万を超えるステータスまで鍛えて上げた本気の全力を出し尽くした直人は荒い息を吐きながら己が作り出した破壊痕を頬をヒクヒクさせて眺める。


直人「はぁはぁはぁはぁ、、、、、

   ふぅぅ、、、

   いやぁ、、、ちょっと、、、

   やり過ぎちまったかな、、、」


流石に数キロ先まで幅数十mの土を抉った破壊痕を作ってしまった事に多少の罪悪感が出てくる


シュワァンとリズが顕現する。


リズ「これは、、、そうですね

   あのモンスターは

   せいぜいRANK4程度なので

   超過剰攻撃ではありましたが、、

   私はとってもスッキリしました!」


そう言うと直人に向かって満面の笑みを浮かべたリズ。



直人「ふふっ、あはははははは!

   そうだよな!!

   俺もめちゃくちゃスッキリしたわ!」


直人とリズは

互いに見つめ合いながら笑い合った。



その二人の先には幅数十mの地面が深さ2 m程えぐれ、それが2キロ先まで徐々に深く広くなりながら続いており、えぐれた大地の数倍の範囲の木々が薙ぎ倒されており、地面も木々も所々白い煙を出している様は、

超絶破壊攻撃の威力を物語っていた。








第一章【完】


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