143話 おっさん目覚める!!

異世界16日目



凄く良い夢を見ていた気がする

顔の造りは黄金比率を超えてんじゃね?

と思わせる程に、人間離れの美しさを持ち


シミやホクロすら無い健康的でありながら

透き通るような白い肌


理想の集大成を感じさせるしなやかな肢体

特に胸はスゴい


そんな女性に優しく世話されてる自分


王様気分は夢気分、、って、、実際に夢だが



ボンヤリとした意識が徐々に覚醒していきゆっくりと目を開ける



直人「見慣れた天井だな、、、でもなんか

   懐かしい?感じ?気のせいか、、」


??「気のせいではありませんよマスター」



視覚の外から声がする

声のする方へと顔を向けるとそこには


直人「おはようリズ

   気のせいじゃないって?

   もしかしてまる1日寝てたとか?」


いつもの【妖精サイズ】のリズが居た


リズ「いいえ、まる1日どころか

   ボス戦後に就寝してから8日が経過

   しております。

   マスター

   遅ようございます」


そっかぁ、、8日かぁ、、、


直人「あぁ、確かにおそようだなってか!

  ようかって4日じゃなくて

   8日だよな!

   俺は1週間以上も寝てたのか!?」


ガバッと勢いよく起き上がるとリズに問いかける


リズ「肯定します。8日です。

   マスターが発現させた【烈光心】は

    魂に甚大な負荷が掛かったので

    回復するまでそれほどの時間が

    必要だったのです。

    ちなみに、その間の栄養補給などは

 マナに変換した食事を供給していたので

    問題ありません

  それと、一般的な人族であれば8日も

    寝たきりですと多少

    手足の筋肉が衰えたり

    その様に起き上がったりする事は

    難しいですが、

    マスターは高いステータスを誇る為

  数十年単位で寝たきりにならないかぎり

  数値が減少する事はありませんので、

    大丈夫です」


直人「そう、なのか、、数十年寝たきりに

   ならないと筋力減少しないとか

   まさにバケモンだな、、、

 (そして相変わらずミナギッてるし)」


一向に治まる気配の無いビッグサンにため息を吐きながらメインルームへ向かい

とりあえず、久しぶりのラグモクを吸う直人

もちろん、大賢者になる為に



直人「ふぅぅぅ、、素晴らしい解放感、、

   やっと落ち着いてきたわ

   しかし8日かぁ、、、

   って事はこの世界に来てから

   あのボス倒すまでの期間を

   寝ていたんだな

   実感無いし、だからどうしたって

   感じだけど、、

   ん?ボス?何か忘れてる

   様な、、、」


リズ「はい、フィールド最後のボス討伐後

   クエスト完了をしないまま

   休息に入りましたので

   討伐モンスターの処理が未達成

   となっています」


直人「あぁ、そういや、そうだな、、

   それもそうなんだけど

   ボスを倒す前になんか、、、、、

   あっ!!

   そうだ!!!

   シュナだよ!シュナ!!

   アイツやっぱりここの

   管理してるんじゃん!

   ダンジョンが勝手に喜んでるとか

   適当な事言ってたけど

   ウソじゃねーか!!」


ソファーから立ち上がりメインルームの天井に向かって抗議する直人


リズ「肯定します。それにつきましては

   恐らくはこの世界に来て間も無い

   マスターに敵対心を持たせたく無い

   が為の方便だったので無いかと

   思われます。

   シュナイダー様に代わりまして

   謝罪致します。

   申し訳ありませんでした」


直人「あ、いや!

   別にリズが謝らなくても!

 (そうか!リズの創造主はシュナだから

    シュナに文句言うとリズが謝罪の

    構図が構築されてしまうのか!?

    なんて事だ!

    謀ったな!シュナ!?)



シュナ(はっはっはっ!

    キミは良い友人だが、

    リズのマスターだった事が

    悪いのだよ)


そんな幻聴がリアルに聴こえた気がした。

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