66話 明確な目標

鍛冶屋入り口の転移魔法陣から出たそこは

50坪程の室内に正面奥には

カウンターとは違った

所々ガラス玉のような物が

埋め込まれていて、淡い光を出していた低い無骨な台があり、

左の壁には防具、

右には武器が飾ってあった。


直人「流石に慣れて来たけど、ここにも

   誰も居ないんだな

   まぁ、良いけど、んで?

   あの台で修理するのか?」


リズ「はい、そうです。

   では、正面の台に

   戦闘で使用した武器を

  窪みに抜身の状態で置いて下さい

  間も無く状態を診断後、

  パネルに費用が表示されますので、

  お金が足りてる場合はそのまま、

  入金すると、修理が開始されます」



直人「へぇ、研磨したり、

   熱したりしないんだな

   こんな装置で欠けたりとかしても

   直せるもんなのか?」


窪みに置いた剣が少し浮き、スキャンする様に光が剣を往復すると、

パネルに1,000Gの文字が表示された。

そのまま、パネルにて入金すると

一瞬でパネルに完了の文字が

映し出された。


直人「え?早いってか、

   修理しなかったけど

   診断費用って感じか?」


リズ「はい、

   今回は損害無かったようですが、

   これからも毎回訪れて下さい

   目視では確認出来ない

   歪みやヒビなどが原因で

   武器が破損した場合に戦闘での

   致命的な隙を生む

   場合がありますので」


診断費用だけ取られた結果に

直人はちょっと損した気分になったが、

武器に関しては素人だからなぁ、

と素直に納得した。



リズ「では、マスター今日もまた

   様々な事を行いましたので

   少し早い時間ではありますが、

   宿屋で夕食まで

   ゆっくり致しましょう」


異世界2日目で濃厚な時間を過ごした

直人を案じるように進言した。


直人「ん?まだ夕食まで時間あるんだろう?


このままでは予備もなくタバコを吸ってしまう!最低リラックス効果1カートン、

更に、戦闘前、食事後、就寝前、朝起きてからの一服、それぞれ最高の時を過ごす事に適したラグジュアリースモークを

各種カートン(10箱)は欲しい!!

    理想は5カートン!!

  詳細な値段は確認してなかったが、

    リラックス効果が1番安く

    一本1000G!、、

  戦闘前のが1番高く一本5000G!!

    カートン買いするなら

    余裕持って400万Gは早々に

    用意せねばならぬ!!


直人「まだまだ時間はあるんだ!

   休むのは勿体ない!!

   夕食前の【一狩り行こうぜ!!】

   ははっ!やるぜぇ!狩るぜぇ!」


最後に吸った戦意向上効果のあるラグジュアリースモークの余韻が残る直人は、少し、おかしなテンションになりながら、リズの返事を待たずに転移陣へ向かって行った。


リズ「え?いえ、先程は、、って!

   待って下さい!マスター!

   私も行きます!マスター!!」


リズも慌てて追いかけ、

リズが追いつくと同時に2人は

鍛冶屋から転移して行った。

   

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