50話 身も心も、それがパートナー

ステータス画面には【身体機能制御S】

と言う見慣れないスキルが追加されていた。


リズ「マスターは、ほぼ、半日程度で、

   劇的にステータスが上がりました

   この世界に存在する様々な種族、

   動植物やモンスターを

   合わせても今まで、ここまでの

   急激なステータスUPは、

   【ほぼ】存在しません。

   マスター程強化される事は

   無くは無いのですが、

   マナの異常発生がモンスター単体に

   凝縮して吸収された事により

   突然変異を起こした時などは

   あり得ますが、間違いなく

   異形の怪物と化してしまうか

   高エネルギーに耐えきれなくなり、

   大爆発し、消滅します。」


リズの話に背筋が凍る様な寒気がした。


直人「えぇ、、大丈夫なの俺?

   何とも無いってより

   逆に調子良い位なんだけど、、

   実はやばい状態なのか?」


リズ「安心して下さい

   現在のマスターは安定しています。

   急激なステータスUPにも関わらず

   そんな事態にならなかったのは、

   マスター自身が、

   睡眠中に劇的なステータスに、

   適応するよう超成長した事や

   ダンジョンの高級宿屋に

   ある高級ベッドの快眠心身回復機能、

   それに、、微力ではありますが、私も

   同調してるので、力を循環させ、成長の

   お手伝いをさせていただきました。

   その影響もあり

   私の能力も多少は向上しました」



直人「そうか、、

   寝てたとはいえ、

   知らぬ間にまた

   リズに助けられていたとは、、、

   重ね重ね本当にありがとう!!」


直人はリズに感謝すると90度に頭を下げた



リズ「い、いえ!そんな!

   マスターの力あってこそなので!」


両手をパタパタさせながら、

謙遜するリズだが、

実は6時間に及ぶリズの作業は

過酷さを極めていたが、

ボス部屋での己の不甲斐ないサポートで、

直人に無理をさせたと思い、

自分の存在意義を挽回させる思いと、

助ける!と強く、純粋でひたむきな

想いで乗り越えたのであった。



リズ「そ、それで、【身体機能制御S】は

   現在のステータスで

   暴走や変異をする事無く

   短期間で取得したエネルギーを

   完璧に制御し、

   あらゆる身体機能をかなり

   向上させる事が出来るスキルです。

   今後、劇的にステータス強化されても

   心配ありません」


直人「おお!そうか!良かった!

   とりあえず、

   安全装置みたいなもんか?

   それじゃぁ、これからも気兼ねなく

   経験値確保に精を出せるって事だな!

   なら早速

   クエスト受注しても良いよな?」


リズ「はい!

右側のクエスト掲示板に

   現在受注出来る

   クエストを選ぶ事ができます」


直人「右側、、おっ!アレか!」


直人は分かりやすくワクワクした様子で

クエスト掲示板に向かって行った。

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