35話 やるやらない以前の



シュナ「いや!違わないね!!

    ボスである金の卵を

    攻略しないと!

    【ご飯】が食べれません!!」


直人「ええええ!?何でだよ!!ええ!?」



シュナ「何故なら一階層の

    ボスを倒さないと

    食堂と宿屋が

    解放されないからです!」



直人「な!何だってー!!

   ってか、シュナが

   ボスなんだろ?

   少し弱くしてくれればいい

   じゃないか!」



シュナ「残念でしたー!

    こんな感じに意識体への

    干渉や念話とかは可能だけど、

    ダンジョンの実質的な運営はオート

    なので今の僕は只面白可笑しく会話

    するだけのイケメン神様なのです」


ドドン!と効果音が付くように無能な事を

ドヤ顔で語るシュナ



直人「つ、、、使えねぇ!!」



シュナ「神様に向かって失礼だなキミは!」



直人「面白可笑しく会話するだけの

   神様ってなんだよ!

   ゆるキャラだってもっと

   色々出来るってのに、、

   くそぉ、、飯食えないって

   聞いたら腹減ってきた気がするわ

   ヤベェな半日は食べてないから、、」


意識体なのでそんな筈は無いのだが、ふくよかな本来の姿のお腹をさすりながら呟く。



シュナ「ちなみに、

    水道も食堂、宿屋に付いてる

    からね、

    結局ボス倒すまで飲まず食わず

    になってしまうよ!ヤバイね!」


更に追い討ちをかける情報を提供するシュナの顔は満面の笑みである。



直人「その笑顔を殴りたい!

   ってかなんでそんなに強いんだよ!

   そういや、リズも驚いてたし!

   オカシイだろ!?」



ふむ、と頷くとシュナは顎に手を当てて思案顔で考える



シュナ「恐らくだが、リズや僕も

    キミに逢えて嬉しく

    思ったからね、

    ダンジョンもキミという

    存在に、

    歓喜して張り切ってるんじゃ

    ないかな?」


ダンジョン自体に

意思がある事に驚いたがそれより



直人「有難迷惑だわ!

   飯食わせない程の張り切って

   なんだよ!?

   チクショー確かに死活問題だわ」


攻略出来そうにない事に焦りながらも何か解決の糸口を思案した時、ふと閃いた事があった。

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