26話 今と昔


いつの間にか直人の目の前に移動したシュナが顔の前で両腕をバッテンにしていた。


直人「わわっ!なんだよ!」


シュナ「やれやれだよ、でも、

    どうだい?いろんな

    種族が居てみんな

    活き活きしてるでしょ?」


直人「まぁ、そうだな、

   此処が俺の居る世界か、、 

   はっ!なら、

   あのエルフにも会えるんだな!

   よし!行こう!シュナ!

   今すぐ肉体に返してくれ!

   俺にはヤらなければならない使命が

   あるんだ!」


シュナ「どんな使命なんだか、、

    でも、ごめんね

    コレは2600年前の

    この世界で最も栄えて

    いた時代の光景なんだよ、、、

    ここはさ、

    この時代唯一の王国だったんだけど

    今はこうなってるだよ、、、」


シュナが言い終わるとまた、シュナと直人以外の空間が歪み、薄暗く荒廃した場所に変わった


直人「なんだこれ?

   戦争でもあったのか?ってか

   暗くね?曇ってるからか?

   あぁ、夕方なのかな?」



シュナ「戦争、、、まぁ、そうだね、

    ちなみに

    今はお昼時だよ、年中こんな感じ

    で薄暗いんだよね、、それに

    ここは、さっきの場所と

    同じなんだけど

    もう誰も居ないだよ、、、人はね」



直人「人はねって、じゃぁ、誰が、、」



ドゴォォォォン!!



直人「な、なんだ!?」


突然、破壊音が辺りに鳴り響き、地震の様に周りの瓦礫となった建物の残骸が振動し、直人とシュナの目の前に巨大な物体が降ってきた。


ズガアアアァァァン、、グルルゥゥ、、



瓦礫の中に落ちた物体は唸り声を出しながらその姿を現した。

その物体の大きさは十数m程あり、顔の作りは熊に近いが目が6個あり、口は大きく裂けそこから鋭い牙が並んでる、その凶悪な顔にをより凶悪に感じさせる筋骨隆々な手足で瓦礫を砕きながら立ち上がった、、


直人「あん時の化け物!?よりデケェ!

   シュナ!ヤバイ!!逃げよう!!」


シュナ「落ち着いて直人、

    僕達は意識体だから、

    コチラからも、

    あっちからも干渉出来ない

    から危険は無いよ」


直人「え?お?そっ、、そうか、、

          なら安心、、、」


ザシュッ!ドガァァン


グガッギャァァァ、、、



直人「なっ!?なんだっ!?」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る