第17話 初めての戦闘?

ドアを抜けた先は縦横4m程の薄暗い通路が数十メートルまてま続いてあり、その先には蠢く何かいた。


直人「リズ!リズ!!

   モンスターだ!

   アレか!アレだろ!?

   よ、よし!やってやるぞ!!」



さっきまでの余裕は何処へ行ったのか、何かが見えただけで狼狽え、弓を構え始めた。


リズ《落ち着いて下さいマスター!

   入り口から30m程は

   モンスターが近寄る

   事が出来ませんし、

   そこから適当に矢を放っても当たる

   ものも当たりま、、》



ヒュン!


直人「よし!当たったぞ!!」



リズ《え?そんな馬鹿な》



リズが驚くのも無理はない、入り口付近30m程では特殊なフィールドのおかげでモンスターが近寄る事も出来ないが、フィールドの境目は空間が歪んで見える為、敵影を察知しても正確な位置が分からない筈であった。

もちろんそれだけでは無く



リズ《マスター!!まって下さい!!》


ヒュン!


直人「おし!また命中!どうだ!

   俺もやれば出来るんじゃないか!

   ははっ!」



リズ《マスター!!》



直人「うわっ、、

   なんだよ大きい声出して、、」



リズ《申し訳ありません、しかし、

   安全地帯の空間から敵を討伐しても、

   マナを含むエネルギーを

   取得出来ません

   ので、警戒しつつ

   空間の歪みが無い場所まで

   進んで下さい》



そう、意味のない事を直人はテンション高く行っていたのである。



直人「えっ、、そうか、

   無駄骨だったか、、、

   まぁ、でも、通用するの分かったし

   完全な無駄骨でもないな!」



敵を倒した事に自信をつけたのでやたらと

ポジティブ思考になっている



そしていつでも弓が引ける様にゆっくり前に進み、歪みの狭間を抜けると、敵の正体がハッキリ見えた。



直人「ん?白い玉?いや、

   ニワトリの卵の様な、、、」



敵の正体は意外にも普段目にしていた卵であった、ただしそのサイズは高さ1mと馴染みのないおおきさではあるが


直人「コイツさっきから左右に揺れてるだけ

   なんだが、、こっからモンスター

   生まれてくるのか?」

 


リズミカルに揺れる巨大な卵、目の前のだけでは無く、数mの間隔で巨大な卵が揺れていた

見える範囲だけでも6個はある



リズ《この階層ではこの卵だけです。

  ちなみにこの卵から

  何かが生まれてくる事

  はありません》



直人「あぁ、そうなのか、、、って!

   だったらアレか!俺はこの卵に

   びびって、左右に揺れる事しか

   出来ない卵に攻撃して

   どうだ!!

   とか言ってたのか!?」



リズ《肯定します。

   しかし、あの場で

   命中させるのは流石と、、》



直人「いや!いい、、やめてくれ、、、

   凄く恥ずかしい事をしてたのは今

   理解した、、、ダサい、、ダサ過ぎる

   恥ずかしすぎる、、、

   数分前の自分のドヤ顔を

   どつき回したい!、、、うぅ、、」



リズ《マスター!》



直人「お?おう、なんだ?」



リズ《ファイトです!!》



直人「うぐっ、、、、ほっとけ!!」

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