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  • 歴史から学ぶへの応援コメント

     あと、自分とは違う立場の人間の思考を見る、というのもありそうです。今はグローバル化の時代なので、まさにしきたりも多様です。しかし、その彼らの国のしきたりに対して、強い違和感を覚えることは多くあるでしょうし、さらに外国語という心労も負っているので、頭がパンクしかねません。 
     この時にしきたりの多様性を自国語で学べるのが歴史であると僕は考えています。

  • 歴史から学ぶへの応援コメント

     はじめまして。
     大学で政治学・政治哲学を学んだ者の端くれとして、興味深く読ませていただきました。

     僕としては、逢坂さんのおっしゃる理由に加えて、歴史学を学ぶ理由には大きなものが他に3つあると考えています。長くなりますし、ちょっと次元が違う話かもしれませんが、それらについて語らせてください。
     ひとつは、物事を調べたり考えたりするときに必要な厳密さやクリティカルな思考方法を身に着けることです。これは僕が所属していた政治学のゼミで「政治学を学ぶことの意義は何か」というお題が出たときによく聞かれた話です。多くの学生が一般企業に就職するようなゼミだったので、この話はそれなりに説得力を持つものとして共有されていました。
     他の2つは僕が考えていることなのですが、順に行きますと、人間が不合理な決定をする理由を探ることです。もちろん、これはまさに逢坂さんの「過去から学ぶ」という話を前提にした、さらに細かい話ですね。歴史を見ると、人間というものは不合理な決定をしたり、簡単なはずの問題を長々と解決できなかったりすることが多くあります。その理由はどこにあったのか、その問題はどのように解消されたのか、あるいは解消されなかったのか、そして、どうすればそのような不合理性を回避して合理的な決定に至ることができるのか、といったことを探るのが、歴史学やその上に立脚した政治学を学ぶ意義のひとつなのだろうと思います。
     最後のひとつは、数千年にわたる人類の知を継承することです。といっても、僕がここで言いたいのは歴史のロマンや国家の正統性の話ではありません。誤解を恐れずに言えば、『邪馬台国はどこにあったのか?』『なぜ光秀は謀反を起こしたのか?』『ナスカの地上絵は何のために書かれたのか?』『マチュピチュが建設された目的は何か?』といった歴史の謎を解き明かすことが何の役にも立たないのであれば、それはそれで構わないと思います。問題は、役に立つ可能性があることです。そして、そこのところは詳しく解明し、他の知識と擦り合わせてみないと分かりません。もし歴史の謎の解明を怠れば、数千年あったはずの人類の知を、せいぜい数百年分しか使えないことになりかねません。人類が各地でそれぞれに築き上げた社会は、数千年の知の蓄積があった上で今の姿になっているのであって、それを「時代に合わせて」変革しようというときに、過去の歴史を参照できない状態を作っておくことは極めてリスキーだと思います。だから歴史学という形で、人類の過去を隅々まで調べ上げておくことが必要になってくるのだろうと思います。
     もしかしたら歴史学や文系分野を学ぶ意義は他にもあるかもしれませんが、僕がこの場で思いつくのはだいたいこの3つです。文系分野の意義を分かっていない理系の人々や就職先の面接官と戦うときの参考にしていただければ幸いです(笑)

     長文失礼しました。

    作者からの返信

     コメントありがとうございます。学校の課題に追われていて返信が遅くなってしまいました。申し訳ありません。
     あじさいさんは政治学を専攻されていたということですが、自分とはまた違った環境にいる(いた)方からいただける意見は、今までとは違った側面を捉えられるようになるのでとても貴重でありがたいものです。言われれば「全くその通りだなぁ」と思うのですが、自発的に思いつくのはなかなか難しく、指摘を受けることの大切さを実感します。
    いただいたコメントはもちろん面接などの際に参考にさせていただきますが、僕は今2年生で来年から分野を絞った専門的演習に入るので、その際にも参考にさせていただき、歴史学を深めていきたいと思います。