刺激にまわる

頭が痛くなる程の濃さで

喉がひりつく程の濃さで

胃がもたれる程の濃さで

卵を二つ

バターの下地、香ばしく

割った卵が落ちていく

箸で

ぐるりと黄身を破れば

くるりくるりと

黄身から白身に

ぐるりとぐるりと掻き混ぜて

醤油、胡椒、醤油、胡椒

カリカリになるまで

原型を保つこともない

これは何の名前の料理だっただろう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る