19日目 『エクソシストを堕とせない』感想
彼曰く、主は我々を見ておられる。
***
『エクソシストを堕とせない』
面白いです。
ジャンププラスの勢いはすごいですね。どんどん裾野を広げていますもん。
アニメ化や舞台化を次々と決めている『SPY×FAMILY』
快進撃を続ける『ダンダダン』
未だ最速PV記録の力を見せ続ける『怪獣8号』
週刊連載最長で、先日からエピローグの掲載が続く『左ききのエレン』
読んでいる作品も読んでいない作品も含めて、ジャンルの垣根なく新しい挑戦をしている感じがしていいです。脂乗ってるっていうか。
『エクソシスト~』は気に入っている作品の一つです。
~あらすじ~
聖書に基づく神から授けられた力。
人々はそれを福音、奇跡の力と呼び、その力を行使するものを使徒と呼んだ。
その中でも飛びぬけた才を持ち、天の父の祝福を大いに受けた少年。
幼くして神に選ばれた彼は最強のエクソシストとして悪魔を従える魔王たちとの戦いを繰り広げていた。
本当はお菓子を作ったり、庭の手入れをしたり、穏やかな生活をしたいという本音を隠して。
ある日、教会に襲来した魔王からの宣告により、魔王たちとの再戦に備えるべく少年神父に召集がかかる。
指示を受けて向かった先にいたのは、一人の華奢な少女だった――。
~
キリスト教を題材にした人間側と悪魔側の聖戦記です。
無垢な人間を御力によって守護し、神に仕える神父たちと彼らの属する教会。
敵対するのは人間に害なす悪魔たち、その悪魔たちを従える7体の魔王。
七つの大罪をその名に冠する大悪魔、大天使の堕天の果て。
小さな体に大きすぎる力を備えた少年神父くんと護衛対象となった少女の運命やいかに、とざっくりこんな感じ。
魔王を数えるときに「体」って言ってるのが人間への害とみなしている印象あっていいですね。
まだ始まったばかりで、物語の全容が見えてくるのはこれからなんですが、個人的には結構好き。
聖書については詳しくありませんが、創世記や出エジプト記など文献参照をしっかり行っていることが伝わってきます。
レジ記は初めて聞きました。新しい知識をまた得られそうという意味でも読むのが楽しい作品です。
キャラ描写もかわいいし、さらっと読むのに向いてる印象。内容が重いのを気にしなければだけど。
かわいいキャラ筆頭はヒロインで護衛対象の愛月イムリちゃんなのですが、最近そのかわいさにかぶせるように出てきたのがシスターレアと”嫉妬”の大魔王リバイアサン様。
レアはきゃるんとして今どきの元気っ子って感じですが、そのふるまいは腹に抱えた大きすぎる闇を隠すためと、死を覚悟しているからこそ今を楽しもうとしているために生まれたようで。
イムリちゃんと和気あいあいと話していたときに見せた黒い顔は結構怖さありました。
リバイアサン様の方は、悪魔とは思えないほど純真無垢。魔力をうまく隠して、自分と同様に神の祝福を受けた神父くんと友達になろうと正直に述べる姿はかわいらしいです。
でもその名に冠する大罪は”嫉妬”。
神父くんに会いに行く道中『嫉妬という文字に女が二人も入ってる』からとムッとする姿からは、これから押し寄せてくる大きな変化を感じます。
姿かたちはかわいい少女なのですが、もうすでに怖いです。
そのほかにも伏線をちょくちょく張っています、私の好みに刺さる構成ですね。
隔週連載なので前話の内容忘れがちになるのが痛いので、コミックス買おうかと思ってるくらい。
紙で買うか、デジタルで買うか。
問題はタブレット購入を渋っているところ。スマホだと画面が小さくてどうにも読書欲が強まらんのです。
早いところお金をためて自分のやりたいことやれるようになれねば。
そう思いながら、コンビニに寄って買う必要もないポテチを買う日々です。
神父くん「主は我々を見ておられるのだが……」
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