2日目 『ハロウィンの花嫁』感想

彼曰く、祝 高木・佐藤刑事ペア!


 ***


 久しぶりに映画館に。クーポンあったし、せっかくなのでコナンの最新作観てきましたよん。

 歴代映画、まだ全部観れてないけど、やっぱり映画館で得られる迫力、感動は味わいたいもの。この前の『バブル』でも書いたけど、劇場で観てこその映画もありますからね。コナンがすべて当てはまるかどうかは別ですが。


 実はこの映画、知り合いが原画で参加しているらしくて、いつもよりもクレジット観るのが楽しみでした。特に洋画のクレジットは読めもしない人名を流し見しているけど、日本語だとちょっとした楽しみがある。しかも見知った名前だと思うとなおのことです。自分のLINEに登録された友達よりもたくさんの人が関わってこの作品が作られていると思うと「すごいなぁ」と使い古された言葉がでてきちゃう。LINE友達の99%、ほとんど会わなくなった人なんですけどね。

 どうせなら映画観終わった後の感想を言い合えるように友達誘えばよかったなと思いながら、最近一生懸命やっているストーリーの書き出しを記憶を頼りにやってみました。難しくて大変でしたけど、やっぱり楽しかったですね。


 +++


 高木刑事と佐藤刑事の結婚式に招待されたコナン達。しかしそれは元刑事の村中と婚約者・クリスティーヌとの結婚式を狙ったテロ対策のの護衛訓練だった。その際に自分をかばってペイント弾を受けた高木を見て、佐藤はかつて好きだった松田の死の直前に感じたのと同じ不安がよぎる。

 同じころ、とある立体駐車場。松田殉職の爆弾事件の犯人で、脱獄した男を張り込んでいた公安部の安室と風見は、焦って逃げていく犯人を発見。確保しようとしたところ、犯人の首輪が突如爆発し、衝撃に巻き込まれてしまう。駐車場から落ちかける風見を間一髪つかんだ安室だったが、直後何者かに爆発したのと同じ首輪をつけられてしまう。

 翌日、警視庁前で小五郎と合流したコナン達。すれ違った男性が落としたメモに気付いた灰原が声をかけてメモを渡すと、直後に男性が持っていたボロボロのタブレットが爆発。衝撃を受けた灰原は道路に投げ出され、彼女をかばった小五郎が重傷を負ってしまう。現場検証の場に残ったコナンは、灰原から男性のメモはある人に届けるための大事なものだったということを聞く。また、男性のカバンから捜査一課名義の松田の名刺が見つかる。コナンは佐藤の話を踏まえて、捜査一課にいたころの松田の行動範囲を絞り込み、男性と接触したのは殉職する前日であったと推理。調査を始めようとした佐藤だったが、そこに傷だらけの風見が現れ、捜査は公安が引き継ぐことになったと一方的に告げる。

 一方、小五郎の見舞いに来ていたコナンは蘭と別れ、病院の出口で待ち伏せていた公安刑事と接触。目隠しをされてエレベーターを下り、連れていかれた先には特殊強化ガラスのボックスに隔離された安室の姿があった――。


 +++


 最新作でもあるので、ネタバレはあまりしない方向で。手元のメモには全体のストーリーのあらましをほぼ全部書いてますので、やることはちゃんとやってます。

 ストーリーの書き出しをやるようになってから、作品の理解度がちょっと増したように感じます。作品の中に入ることができたというか、世界観をわかった気になったというか。ただわかった気になっているだけだといけませんけど、浅い理解という感じはしません。むしろ積極的に観ている感じがしました。自分のことなのにはっきりしませんが、何となくそんな印象です。以前までの鑑賞が漫然と映像を眺めているだけだったと思えるほどには、実感を得ているので、多少なりとも映像を見るときに思考に変化があったようです。


 こうしたエンタメ作品、映像作品の仕事に関わるようになって、観客の視点を失って「仕事に関わる人間」としての視点だけになってしまうことを恐れている時期もありましたが、意外にもそんなことはありませんでした。スイッチみたいなものがあるんでしょうかね。上映中に切り替えが起きているのか、上映後に我に返ったようにあれやこれやと分析し始めているのか。みなさんはどちらのタイプなんでしょうか。私は後者なので、劇場出た瞬間に語れるようなことなんて何もないんですけど。

 そう思うと、一緒に映画を観に行く人がいたとて、私にはすぐ語れるような意見が何もない。


「あの演出はこうだ」

「前半の〇〇の行動は、後半のあの場面の伏線に違いない」

「あの撮影技法は〇〇っていう映画のオマージュな気がするね」


 私の回りの映画好きは割とそういうタイプが多い上に、話し始めると止まらないんですよ。必死にストーリー思い返して「ああ、あれね」「うんうん、確かにそうかも」「へぇ、そうなんだ」としか言えない私のポンコツ脳を置いていかないでくれ。隣にいるのに寂しくなる。


 せめて余韻に浸る時間は欲しい。久しぶりに会った友人とたまたま会って、楽しく話して別れて、家でふと「あの話面白かったな」と思い出して少し笑ってしまうような。宝物を箱に詰める時間はいただきたい。

 その時間があってこそ、この映画のラストは輝くと思う。とても素敵なエンドロールでした。

 エピローグは面白かったのでいいんじゃないですかね。フィクションだからできることし。


 最後に次回作が来年のGWに上映することが発表されていました。ついに灰原にフォーカスが当てられるようです。今から楽しみです!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る