2021年8月

1日目 土日の日課

彼曰く、毎週の癖にすると多分楽になると思うの。


 ***


すっかり熱い毎日が続くようになった。

25℃を超えると夏日、30℃を超えると真夏日というそうです。

そして35℃を超えると猛暑日。

真夏日が続くここ1週間でさえ燃えるように暑いのに、これより暑くなるというの?

溶ける、死んでしまうわ。


人間が耐えられる限界を超えていると毎日思う。

毎日暑いなか出社して、暑いなか帰宅しないといけない人間をもっといたわってほしい。

天気には生物を大事に思う心はないのかしら><。


そんなキツイ暑さを避けるように人間はいろんな工夫をしている。

私の工夫の一つは家から出ること。

なぜ家を出ることが暑さを避けることにつながるか?


まず私は家で冷房をつけたくないのです。

このアパートに住んで2年が経つけれど、いまだにエアコンの掃除をしたことがありません。

中に何があるのかもわからない。

ゴミが溜まっているでしょう、得体のしれない液体が溜まっているでしょう。

見たくもない虫の死骸や残骸が残っているかも。

そんな気持ち悪いものを見たくないし、第一そこから部屋に広げられる空気が健全なものとはとてもとても…。

M気質ではないのでご遠慮ですね。


となると私の部屋はどうなるか。

窓を開けてサーキュレーターをずっと回しっぱなしにして、換気扇もつけているもののそれだけで部屋の空気がしっかり入れ替えられるわけもなく、よどんで暗くて重いのです。

6月ごろに設置した除湿剤3つがすべてものすごい量の水を蓄えていてびっくり。

もう1か月早く変えておくべきだったかもしれません。

私の部屋の空気は長い間いるには重すぎるのです。


今私はカフェにいます。

自転車で5分ほど行った先にある最寄り駅近くのビルのカフェ。

少しだけ汗の染みたシャツにあたる風で冷感しながらアイスコーヒーを飲んでいます。

少し値段は張りますし、ずっとWi-Fiがつながっているわけでもない。

時間制限に迫られるなかでやっておきたいことをやる。

読書、物書き、ネットサーフィン、待ち合わせ。

目的はいろいろだけど、家でダラダラやるよりは物事が進んでいる気がする。

人のいない自宅よりも、人のいるカフェの方が私のやる気工場環境としてはいいらしい。


こうしていると大学時代を思い出す。

しばらくこうして過ごすことが少なかったけど、この夏の土日の習慣にしよう。

そう思い、大豆ミートのチリビーンズピカタをかじりながら『ヘレディタリー/継承』を鑑賞している。

なんだか背筋が寒くなってきたぞ…。

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