誰かに向けてるひとりごと

22日目 もすこ

彼曰く、あれはいいぞ、テンポ感がいい、あと距離感。

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『久住くん、空気読めてますか？』

最近またリピートしてる漫画についてののんべんだらり。

学校一のモテJK・佐倉えりかはモテる女。

とにかくかわいい、「かわいい」という賞賛をほしいままにしていて、異性はもちろん同性からも羨望のまなざしを受けている。

そんな彼女にも気になる存在が・・・。

教室、窓際の席に座る久住くん。

彼は空気を読まない地味男子。

先生が真面目な話をしているのにシャーペンで遊びだす・・・。

みんなでサッカーの授業中、ひとり鳥の観察に夢中、ホイッスルが鳴ってからゴールにシュート・・・。

海に遊びに来たのに早速やきそばを食べたり、ひとりでほっつき歩いたり・・・。

気になる！久住のやつが気になってしょうがない！

カーストの違う2人が交わるときは来るのか・・・。

すれ違いがちラブコメです。

ちょっと前にも紹介したかもしれません。

『微妙に優しいいじめっ子』の作者・もすこ。

前作がこの『久住くん』です。

この作者の漫画は余分な線が少なくて読んでて潔いんですよね。

『ワールドトリガー』とか、『メイドの岸さん』とか、ああいうほのぼのした感じ。

Twitterとかにもよく上がっていたりしますね。

実際、『いじめっ子』の方は最初Twitterで知りました。

久住くんは地味男子筆頭。

だいたいの中学生にこういう人いましたよね。

物静かで、自分から何かを言うことはないし、何かみんなでやろうとするとふらっとどこかに行ったりしてしまう自由人。

思春期の男の子ってどちらかと言えばまだ子供っぽい印象ですけど、それとは対照的な存在も一定数いることを知っています。

でも対照的なのは外面だけで、結局は何か興味を持ったものにひかれて気づいたらいなくなっていたりしますよね。

反対に女子は周りの視線とか、年上の意見とかに敏感になって大人びてくるころ。

「やめなよ男子～」という文章を多用し始める、いわゆる”私は大人”アピールが始まるころ。

みんなやってましたね～。

『久住くん』に出てくる2人も初期はそういう関係。

高嶺の花のえりかに、地味でさえない久住くん。

自分のやりたいように好き放題する彼の行動に我慢できずに突っ込んでいるうちに、えりかは久住くんが気になる存在になっていきます。

普段は交わることのない2人の関係がどうなっていくのか。

お察しの通りなんですけど、全体的にコメディ色が強いです。

ギャグが面白くて、テンポ感が好きです。

私自身が笑い上戸なので参考にならないかもしれませんが、それぞれのキャラのギャグがいい感じに場を和ませてくれるので、読んでいて飽きないです。

笑い上戸なので。

でもちゃんと関係値にゆらぎが入るように、えりかが気になるイケメンキャラや、いい意味で空気を読まないえりかや久住くんの友達の存在がいい味を利かせています。

意外に久住くんにあこがれを持っているキャラを入れてくるのもよかったです。

「あ、そのタイプね！」となりました。

ヒロインの敵キャラ、いてほしい立ち位置です。

そんな個性的なキャラたちの絡みが好きで、また読み始めてしまいました。

早く最後まで読みたいです。