誰かに向けてるひとりごと

22日目 消火器の展示会

彼曰く、あれはきっと何か新しいデザインの仕事だと思う。

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夜中に歩くなんて言うのは大人のできる最高の暇つぶしだと思ってたけど。

GW中に読んだ『よふかしのうた』っていう漫画で、そうとも限らないと思えた。

学生時代いい子ちゃんしていた私は夜中に外出するなんてことはしなかったから。

そもそも外出する暇があったら寝るかゲームするかアニメ見るかの３択だったから。

たぶん友達が少ないってそういうことだと思うんだよな、うん。

ぐすん。

別に寂しいわけじゃないけど、ぐすん。

そんな夜の時間、最近またハマりだしている。

ハマっているというよりは、そういう生活リズムになってしまったというのが正しいか。

GWからかと思ったけど、一度は盛り返したからそこではない。

じゃあ原因は何かと思ったら、先週のダウナー期から続くやる気ゼロターンだった。

ゆっくり進んでいく５月病。

この病気の治療法を知っている人がいたら是非教えてほしい。

やろうと思っていることに全く手がつかないのに、モンハンをする手は止まらないし、ポテチを買う手も止められない。

きっと私の手が壊れていると思うんだよ。

ほら、昔いい子ちゃんしていた反動がここに来て解放されているんだ、きっと。

どうにか止められないかな～。

そんなことを思いながら、今日も気付けばコンビニに向けて歩いていく。

時間はもちろん夜中。２時過ぎに外出するなんて昔の私からは想像できない。

これが大人になるってことなのか、なんて言ってもきっと過去の私には分からない。

「早く寝ろよ」とか言って布団に戻る気がする。

無愛想だな、私。

夜中はいい。

特に今の時期、少し肌寒いけど、散歩するにはちょうどいい気温。

湿度が高いか気になる人はいるかもしれないけど、私は好き。

家にいるときはあんなに要らない湿度も、外にいるときは多少はあってほしい。

暑すぎるのは嫌いだからね、せっかくシャワー浴びたのにまた汗をかくのは嫌じゃない。

それに夜の散歩はボーっとできる。

何か考えてもいいし、何も考えなくていい。

仕事のことを考えたと思ったら、次の瞬間には来週末には何を食べようかとか、次の小説のネタを思い描いては忘れたりしてる。

いろんな発見もある。

今まで素通りしていたところが実はカレー屋さんだったり、いつもは木の箱が転がっているオフィスらしき住宅の中が消火器でいっぱいになってたり。

あれはきっと新しい現代アートだと思うんだよ。

『備えあれば憂いなし』とか、そういうタイトルだと思う。

そんな夜中の暇つぶしもあんまりやりすぎると生活に影響が出るから、ほどほどにしないとね。

まあ、止められないんだけど。