20日目 自分流の言葉
彼曰く、自分なりに考えた言葉が大切なんだ。
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本を読むことが好きと言いながら、最近は読むための時間がない。
読む時間がないならどうすればいいか。
誰かが呼んだ本の内容を聞けばいいじゃないか。
なんという時代の最先端、Audibleなんかがいい例じゃないか。
目で見る読書ではなく、耳で聴く読書。
書いて覚えるより、歩きながら勉強する。
普段とは違う状況でのやり方はなかなかに新鮮な体験を与えてくれる。
新生活は新鮮な体験ばかりだけど、それを楽しみながらできる人は強い。
なにより誰から見ても楽しく取り組むことができるからだ。
『ブルーピリオド』で八虎の恩師・佐伯先生も言っている。
「楽しんでいる人は強いのよ」
間違いない、何物にもその人の興味関心を止められることなんてできないんだから。
止まるんじゃねぇぞ、人生の楽しみは常にフルスロットルだぜ・・・。
眼精疲労のために文章を読むことが億劫になっている理由を別のところに求めているだけだけど、積極的に読書的行動に置き換えることで精力的な学習をしていると思い込んでいる。
自分の行動をはっきりと意識しておくことはとても大切なことだと思う。
ジョン・ゲイリー・ビショップ『あなたはあなたの使っている言葉でできている』。
一番最近投稿された動画だ。
その中で扱われているのは大まかにいえば自分のメンタルコントロールの方法だ。
自分の言葉が人生で一番、自分の中に入ってくる言葉であり、出ていく言葉でもある。
入ってくる言葉は自分の中の感情を増幅させることで大げさにとらえる原因となることもあれば、逆に感情を抑えて大したことではないと思い込むきっかけを作ることもできる。
例えば「自分はできる」「必ず成功する」と思い浮かべ続ければ、それは自分の行動の根拠となり、意志となり、目指すべき目標の形としてはっきりさせることができる。
活躍しているスポーツ選手にも、強いセルフイメージを持つことで「ここぞ」というときの成功率を高めようとしている人は多い。
イチローや五郎丸、ボルトなどのセッティングまでのルーティンにはそうした効力があると言われている。
逆に自分にとってよくないことが起きた場合は、その事実を一歩下がった視点から見直してみる。
長い人生の中で、その一点は特段大きい問題ではないのではないかと思うことができるのではないか。
大切な人との別れ、家族の離別、宝物の喪失、自己の死。
それらのつらいことに比べたら、たかが仕事の困難な問題など大した問題ではないことに気付くだろう。
結局のところ、自分の中に浮かぶ言葉次第で、自分の問題の捉え方は180度変わるのだ。
入ってくる言葉は自己肯定感を高める際に有用だし、出ていく言葉は自分を強く見せる効果が見込めるし、他人を動かすための動力になることもある、いわゆる人望というものだ。
そして誰かに物を頼むとき、相談するときに必要なのは、自分なりに考えた言葉だ。
人の本心は言葉に素直に表れやすい。
素直な言葉を渡すことで、自分の考えは通じやすいだろう。
好きな人に告白するときも、仕事のお願いをする時も同じ。
自分なりに考えて、「私はできる!」と腹をくくれば、自分の意志での行動を起こすことができるだろう。
結果は二の次、世界を変えるには自分が動くことから始まる。
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