23日目 換気

彼曰く、空気の入れ替えはとてもだいじ(涙)。


 ***


近頃の目のかゆみはひどい。

三歩歩けば前を見ていられなくなるほどのかゆみ。

徒歩ならいざ知らず、自転車に乗っている状態だと危険極まりない。

前に進む足も鈍くなるし、仕方ないので目をつぶって歩いていることもある。

今まさにこの日記も目をつぶって書いている。

なので書き損じがあっても気付くことなく筆が進んでしまっていることも。


今のところないのが幸いなことなにゃ・・・。


眼科に行く理由が眼精疲労だけでなくなってしまったので、

そろそろ本気で診察に行くことを検討し始めた頃。

太陽は燦々、春うらら。

晴れの日が続いて温かい、そんな今日。

相変わらず猛威を振るおうとしている花粉に負けず、

換気のために窓を開けている私は単純な馬鹿なんだろうか。

部屋の空気がよどんでいるので換気したいけれど、

換気をすると花粉が入ってきて私的には空気が汚れる。

いや、入れ替えてるんだからキレイにはなっているんだけどね?

私にとってのキレイな空気っていうのは南極にあるという、

チリもホコリもウイルスさえ含まないという真澄の空気。

菌も害もない生きる糧は、残念ながら日本にはないのだ。


安寧を求めて窓を開ければ花粉にやられ、

窓を閉じればホコリの罠にはまる。

どちらに転んでも私の目と鼻と喉には地獄。

生き地獄っていうのはきっとこういうことを言うんだろうな。

憎い花どもめ、キレイでかわいい姿をしていなかったら火の海にしてやるのに。

火の七日間起こしちゃうぞ?

巨神兵呼んじゃうぞ?


換気と言えば中学生の時、

先生が換気の効率的な方法を教えてくれた。

曰く、教室の廊下側後ろのドアと窓側前の窓を開ければ、

部屋全体の空気が循環しやすいのだと。

なるほど、さすがは数学の教師。

空間の特性をしっかり理解していらっしゃる、と思っていましたが、

あとで聞いてみると、保健の先生から教師陣に教えがあったそうな。

インフルエンザや冬の寒さに凍える中、耐えるように換気していましたが、

それも先生たちが私たちの体を心配してくれていたからなんだな。

面倒だな、と思いましたが、ありがたいこと。


でも単身住宅ではそんな大掛かりなことはできない。

私の部屋は窓1つ、玄関1つ。

空気の出入り口は2カ所だけ、教室のような縦横に十分な面積はない。

一方通行の吹き抜ける風。

誰もいない時を見計らわないと、散らかった玄関先を見られることに。

なんとも難しい建築結果。

もう少し一人暮らしに優しい構造にして欲しい。

みんながみんな、自分のプライバシーなんてどうでもいいなんて

思っているわけではないのだから。


「いいところに引っ越すのが先決では?」

もっともな意見、まさしくその通り。

願わくば次の更新までに、私がそれなりのところに住めていますよう。

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