22日目 とんがり帽子のアトリエ
彼曰く、優しさと初々しさと青っぽさが混ざった作品。
***
職場の人におすすめされました。
『とんがり帽子のアトリエ』
いいお話ですね、優しさにあふれた作品です。
まだ2巻までしか読めてないんですけど、続きが気になるファンタジーです。
早いところ次の話を読みたいですね。
舞台は魔法のある世界。
日常にも魔法の恩恵は広がっているけれど、使い手は限られる。
一般人は魔法の使い方も、作り方さえも知りません。
生活になくてはならないものなのに、仕組みを知るのは魔法使いだけ。
一般人が魔法使いになれることはないのです。
魔法使いは魔法使いとして生まれてくる。
憧れるものがすぐそこにあるのに、触れることも見ることもできるのに、
魔法をかけることはできない、魔法使いにはなれない。
子供の好奇心を他に向けることはなかなか骨が折れるもの。
そんなことは分かっている、と思っていても自制するのは難しいんです。
大人の心配を分かってやれるほど、子供は合理的には出来ていない。
そういう子供らしい部分が隠されることなく描かれています。
そしてだからこそ失敗する、現実。
何かを得るとき、必ずしも幸せが待っているとは限らない。
残酷かもしれないけれど、誰しもが共感する境遇は、等しく訪れるものなのです。
主人公のココは、魔法使いに憧れる少女。
母の仕事である仕立て屋を手伝っています。
ある日、貴族が乗ってきた羽根馬車が村の子供の手で故障してしまいます。
仕立て屋を訪ねていた魔法使いキーフリーの手で修理されるのですが、
生まれて初めて魔法使いが魔法をかけるところを見れることに興奮するココ。
店で修理をするよう勧めますが、キーフリーから魔法をかける間、
誰も店の中に入れてはいけないし、覗いてもいけないと言われます。
がっかりしますが、村の子供の悪戯を止めようとしたところで、
我慢できずに見てしまい、魔法は”かける”のではなく、”描く”のだと知ります。
魔法に憧れるきっかけとなった絵本を持った彼女は、
絵を真似て描いていたのですが、そこにキーフリーが現れて彼女と空に飛びます。
すると魔法陣が発動し、物音で飛び出したココの母親が魔法で石化してしまいます。
キーフリーから魔法の仕組みを知った人間の記憶は、
すぐに消されなければならないことを聞きます。
慌てるココは自分の過ちを後悔しますが、母を助けるため、
自分に絵本を渡した魔法使いを突き止めるため、
キーフリーに弟子入りして魔法使い見習いになることを決意します。
キーフリーの下で見習いとして学ぶ他の子供たちと出会い、
ときにぶつかり、ときに助け合い、切磋琢磨しあう。
画面の絵とともに、心の機微が細かく描写される。
子供ならではの感情の揺れと、心だけでなく人間としても成長も描かれる。
推薦人によると7巻までが第一章だそうです。
この間出た8巻からまた新しい展開があるんだとか。
うーん気になる。3巻からを早く読まないとですね。
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