木之瀬蘭子の怪異譚
岡島
最初に
木之瀬蘭子は、お嬢様である。
祖父は地元の名士であり、グループ企業の総帥。上品で礼儀正しい話し方や物腰、
すなわち淑やかな、お嬢様である。しかし、それは表向き
実際は好奇心旺盛で、奔放、そういうタイプのお嬢様である。
木之瀬蘭子は、容姿端麗である。
特に長くストレートの髪と整った顔立ちは、表向きの姿も相まって男はもちろん
女でさえも魅了する。
木之瀬蘭子は、頭脳明晰である。
中学までは私立の小中高大一貫の有名な進学校に通っており、
常に学園トップであった。
更には、全国模試でも成績は上位である。
しかし、理由は不明であるが何故か内部進学をせず、
現在はごく普通の高校に通っている。
木之瀬蘭子は、運動神経抜群である。
体育会系の部活に入っていないため実績は無いが
体育の成績は、高水準で、部活からのスカウトも多いが
しかし彼女はすべて断っている。
理由は自分のやりたい部活がないから。
木之瀬蘭子は、超能力者である
彼女の能力は、ミューティーション、別名、変異能力。
肉体の一部を様々な形に変異させる能力である。
うまく応用すれば、様々な超能力を使える。
木之瀬蘭子は、怪奇現象に会いやすい。
理由は不明。むかしから怪奇体験には事欠かない。
そして、よく悲鳴が上がり、泣きながら逃げていく。
でも蘭子は悲鳴を上げないし、泣かないし、逃げない。
そう彼女は怪奇に負けない。
彼女の超能力と、何よりもいかなるモノも恐れぬ鋼の精神の前では、
人と怪奇は逆転する。
彼女と出会った怪奇は、悲鳴を上げ、泣いて、逃げることになるのだ。
最後に木之瀬蘭子は、普通じゃない。
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