箸休め はえですよろしくおねがいします ⑥はえはせかいいちひとをころしています
文末に今回の「まとめ」を掲載しています。
お時間のない方は、一番下まで画面をスクロールさせて下さい。
今回も気持ち悪い話が多めです。
苦手な方やお食事中の方は、読まないほうがいいかも知れません。
プレコ(※)の時と同じ過ちをくり返している気がする今回のシリーズ。
前回は死体に卵を産むハエが、殺人事件の捜査に貢献していることを紹介しました。
(※アマゾンに棲息するナマズ。恐ろしくマイナーな生物なため、全くPVが集まらなかった)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883436079/episodes/1177354054883451606
URLをクリックすると、プレコの回に飛びます(笑)
ただ役立つと分かっていても、死体に群がるハエを好きになれる人はいないでしょう。
◇嫌われるのも当然?
特に死体を好むクロバエ
動物の
彼等のように不衛生なことも、ハエが嫌われる一因です。
実際、汚いトイレには、確実にハエが
ギャグマンガのう○こには、ハエが不可欠です(力説)
もっとも、ハエは死体やう○こだけを食べているわけではありません。
このシリーズで紹介してきたように、食生活は様々です。
とは言え、飲食店の中をハエが飛び回っていたら、いい気分はしません。
◇うっとうしいチョウバエ
下水周りに発生するチョウバエも、実に不快です。
第2回でも触れましたが、チョウバエは「
名前こそ「ハエ」ですが、分類上は「カ」(蚊)に近い昆虫です。
チョウバエ
よく見掛ける割には短命で、成虫は20日程度しか生きられません。
また飛ぶのが苦手なため、多くの場合は水回りに
ついつい洗い流してしまいたくなりますが、彼等には水を弾く毛が生えています。
熱湯ならともかく、普通に水を掛けただけではまず死にません。
◇害はない?
日常的によく見掛けるのは、オオチョウバエやホシチョウバエと言う
彼等の幼虫は、下水管に溜まった汚れを食べています。
実はそれだけの昆虫で、ほぼ無害です。
とは言え、食品を扱う工場では、異物として混入するおそれがあります。
また毛や死骸が舞うことで、アレルギーやぜんそくを起こすケースもあるようです。
◇ハエ
更にサシチョウバエと言うグループは、人間の血を吸います。
彼等のように血を吸うことも、ハエ
最も有名なのはカ(蚊)ですが、アブやブヨも人間の血を吸います。
ユスリカの仲間であるヌカカも、人間の血を吸う昆虫です。
彼等に好感を抱いているのは、虫よけスプレーの会社くらいでしょう。
もっとも、
おおむねオスはヴィーガン(笑)で、花の蜜や果実の汁を吸って生活しています。
またユスリカはカ(蚊)にそっくりですが、人間の血を吸うことはありません。
◇恐ろしい病気を
ハエ
それ以上に厄介なのが、危険な病気を
よく知られている通り、ハマダラカはマラリアを
2014年には、ヤブカによって
他にも
◇カ(蚊)は世界一人間を殺している生きもの
有名な話ですが、カ(蚊)は世界一人間を殺している生き物です。
年間約70万人の命が、彼等の
ちなみに2位は人間で、年間約50万人の命を奪っています。
あまり知られていませんが、ハエも人間の血を吸う生き物です。
そして彼等も恐ろしい病気を
長くなったので、今回はここまで。
次回は地球で最も恐ろしいハエを紹介します。
◇今回のまとめ
☆水回りでよく見るチョウバエは、「カ(蚊)」の仲間。
☆チョウバエ
☆日常的に見掛けるのは、オオチョウバエやホシチョウバエと言う種類。
☆チョウバエ
☆日常的に見掛けるチョウバエは、ほぼ無害。ただし、サシチョウバエ
☆
☆カ(蚊)は危険な病気を
☆カ(蚊)は世界一人間を殺している生き物で、年間約70万人の命を奪っている。
◇参考資料
ハエ学 多様な生活と謎を探る
篠永哲・嶌洪著 東海大学出版会刊
蠅たちの隠された生活
エリカ・マカリスター著 桝永一宏監修 鴨志田恵訳
(株)エクスナレッジ刊
ビジュアル 世界一の昆虫
リチャード・ジョーンズ著 (株)日経ナショナル・ジオグラフィック社刊
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