第309話「人物紹介(第三部五章から、後日譚終わりまで)」
――第三部五章から
クロフォード・ローランド・ローラン 四十歳
ローランド国王。
慎重で温和な性格で人の意見もよく聞く名君。
ゲルマニア戦争に勝利した失地回復の王として国民からは尊敬されているのだが、私人としては女にめっぽう弱い。
王が密かに感じていた孤独に付け入られて、狐女のジョセフィーヌにまんまと取り込まれて国を危うくするところであった。
セイラ・コーラング 三十歳
嫋やかで優しそうな女性。
十五歳のときに、のちにタンムズ海王となるダモンズに嫁いだ。
貴種魔族であるダモンズには魔族の正妻もいたが、子を産んだのはダモンズの愛妾である人族のセイラだけであった。
子が出来てから十年も経ってだが、ダモンズはセイラと正式に結婚している。
これは貴種魔族としては大変珍しいことである。
セシリィ・コーラング 十五歳
海を思わせる深い青の瞳、濃い紫色の髪から水牛のツノが二本生えている。
母親譲りの優しげな表情と、父親譲りの芯の強さを持っている。
タンムズ一帯の海を支配した『海皇コーラング』の直系の血筋を引いているが、同時に貴種魔族に軽視されがちな『人族混じり』でもある。
アモレット女王の女官達。
金髪のミーヤさん(二十三歳)に、青髪のメーヤさん(二十四歳)に、黒髪のネーヤさん(二十五歳)。
女王アモレットに仕えるうら若き女官三人娘。
三人とも王族に連なるアビスパニア貴族としての血筋を持ち。
生まれついての高い志操に加え、女王の側近として仕えるのに不可欠な教養、礼儀作法、戦闘力までもを極めている。
アルアルビー・クロウカシス・グリンガンド 十八歳
長い銀髪の若者。
魔族としても十八歳にしては、長身で美丈夫である。
北の
まだまだ若く、ジョセフィーヌの色香にころっといかされてしまうチョロさをあるが、まったくの他力本願で人族の勇者であるタケルに、北の魔王国の異界化を何とかしてもらおうと画策する要領の良さもある。
考えに柔軟さはある将来有望な王太子。
――後日譚、ヒノモト国
カンドの代官 ヒラガ 五十歳
ヒノモトの将軍様よりカンドの港を預かる代官。
苦労人でいい人。
一応高級官僚ではあるが、皇都の老中幕閣と並ぶと一番下っ端になる。
ヒノモトの大将軍 ミナモトのヨシイエ 三十五歳
精悍な顔の大将軍。
常に大上段にいるが、話してみるとわりと気さくな人物。
ちなみに、酷幻想のヒノモト国は鎌倉幕府が江戸時代までずっと続いたような感じで、建国より五百年ほどの歴史がある。
綺羅びやかで雅みやびな絹の衣に身を包んだ女性。
黒絹のような長い髪に、白い肌。
どこか儚げのような印象を与えるが、実際のシズカの性格は子供の頃より活発で侍女を困らせることも多い。
女神アーサマがヒノモトの島に人を作った時に、唯一その声が聞こえた初代の
見た目はとても若く少女に見えるほど。
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