第230話「アンティル島再び」

 俺が王都シレジエに戻った時に妻達が集まってくれていたので、だいぶ時間が短縮できた。

 つかの間の休息を終えて、城の中庭に描かれた転移魔法陣の前で、集まってくれた妻の一人ひとりと抱きしめ合い、別れを惜しむ。


「カロリーンも、後を頼むぞ」

「はい、留守のことは私達にお任せ下さい」


 そう言ってくれるのは頼もしいけども、懐妊しているエレオノラは特に心配だ。

 妻が身重のときに、一緒についてやれない夫というのは悲しい。抱きしめて、俺との命が宿っている彼女の腹を、もう一度だけ撫でる。


「ほんとに、無理するなよエレオノラ」

「心配しなくても、半年もすれば出産も終わってるわよ。海の向こうの戦争で活躍できないのが残念なぐらいだけど、あんたこそ無事に帰ってきなさいね」


 心配したつもりが、逆に言い返されてしまった。

 産まれるまで半年か。


 魔軍を相手取った電撃作戦が始まってしまえば、帰ってはこれない。

 産まれるときにいてやれないのは残念だな。


 電撃作戦がすこぶる順調に行ったとしても、戻るのはやはり出産後になってしまうだろう。

 もっと作戦の予定早まって、さっさと終わらないかなと思うが。


 シレジエ王国のナントの港からランゴランド島を経て、新大陸への航路が見つかったといっても、合計で三ヶ月近い長旅をしてくる大船団に無理させるわけにはいかないだろう。

 シルエットや、シャロンにも抱きしめられる。


「タケル様、ご武運を」「どうか無事に戻ってきてください」

「ああ、もちろんだとも」


 続いて、ネネカとセレスティナにかわるがわる抱かれる。

 モテモテだな俺。


「勇者様……」「私達がついていきましょうか」

「いや、そういうわけにもいくまい。気持ちだけもらっておくよ。さて、そろそろか……」


 妻達に見送られて、俺は魔方陣へと入った。

 中庭に描かれた大きな魔方陣の中では、カアラが転移魔法の準備をしている。


「ああ、カアラも大陸中を飛び回って忙しいところに、わざわざ迎えに来てもらってすまないね」

「輸送も兼ねておりますから、しかし国父様大丈夫ですか?


「えっ、俺?」

「腰をどうかされましたか」


「うむ、わかるか。ちょっとね」


 少し重い感じがするのだ。

 なかなか帰ってこれないサービスという面もあって、腰を酷使しすぎた……というか、されすぎた。


 俺が半笑いで腰をさすると、カアラは察してくれたらしく。


「オラクル様に良いお薬を用意してもらいますね」


 と言われる。

 そんなドーピングで無理矢理な感じじゃなくて、自然な回復を待って欲しいんだが。


「なあカアラ、俺の心配よりも、これ重量オーバーじゃないか?」

「ですよね……すみませんが、少し軽くしていただけますか。特に『あの騎士のお二人』にご注意願えると助かりますが」


 シレジエ王国から、アンティル島への転移魔法は大量の魔法力を使用する。

 そのため、厳選した物品、人員を送ることになる。


 まずは島で手に入らない工作器具、不足している布地、試験農業に使う種。

 続いて人員が七名。


 ライル先生の要望で、ネネカから借り受けた密偵スカウト部隊の精鋭が四人。

 緊急連絡用の飛竜騎士(カゴ付き)が一騎。


 ここまではいい……として。

 なぜか近衛騎士団からも、正騎士が二名付いてくることになってしまった。


 騎士は馬ごとの転移になるので重量がかかってしょうがないのだが、ジルさんとマリナがどうしてもとねじ込んで来たのでしょうがなく受け入れた。

 それがまあ、装いも綺羅びやかなこと。


 前にも言ったが、近衛騎士団も中世風の全身鎧を着るのは止めたようだ。

 その代わり、ぴんと立つ羽飾りのついた鍔広つばひろの帽子をかぶり、黒羅紗くろらしゃのマントを彫金の留め具で羽織り、仕立ての良い胴着は赤の光沢生地、剣帯や膝下に折り返した長靴にも、丁寧になめされた上等革である。


 そして、サーベルの鞘やかかとに揺れる拍車などには、惜しげも無く使われた金箔が煌めいている。

 近衛騎士団は、装いがドハデすぎるのだ。


「お前ら向こうの戦場がどうなってるのか分かってんのか、非正規戦闘だって言ってるだろ!」


 向こうの戦闘は、貴族の物見遊山じゃないぞ!

 俺が馬の下で怒鳴ると、二人の近衛騎士は同時に叫ぶ。


「お任せ下さい!」「大丈夫です王様!」


「大丈夫じゃねえ……おいその馬や派手な装いまでは、もう何も言わん。せめて、そのバカでかい馬上槍ランスだけは止めてくれ。魔方陣からはみ出てるだろ!」


「ほら、やっぱり王様に怒られた! やっぱり馬上槍ランスは、ダメだって言ったじゃんクレマンティーヌ」

「そんなー馬上槍ランスによる突撃は、私の得意科目ですのに……」


 近衛騎士団の騎士の二人。

 褐色の肌の黒妖精ドワーフ、長耳のベレニスのほうは、馬上で使える短筒なども所持しており、まだ物分りは良さそうだが。


 金髪縦ロールのクレマンティーヌのほうは、なんと身の丈より長くて重い馬上槍ランスを持ち込もうとしている。

 さすがにこれはないだろ。


「ルイーズ達がやってるのは、非正規戦闘だって何度も教えただろう」


 せっかく兵装が軽騎兵なんだから、単騎で馬上槍ランス突撃なんかしないでくれ。

 向こうは厳しい戦況のはずなのだ。騎士気分で行くのは本当に勘弁して欲しい。


 もちろん近衛騎士団の正騎士として教育を受けた彼女らが、役に立たないということはない、

 銃士隊が中心になった戦闘でも、軽騎兵ならその機動力をいかして時には偵察に、時には陽動や撹乱にと大活躍してくれるはずだ。


 時には直刀サーベル突撃なんかもあるだろうが、中世の馬上試合じゃあるまいし、さすがに馬上槍ランスの活躍場所はもうない。

 そう思ってると、ベレニスという褐色エルフが俺に「王様、王様」と手招きしてくる。「なんだ!」俺は王様じゃないってのも何度も言ってるんだが。


「王様ー、クレマンティーヌって硬くて太いのが好きだから」


 ベレニスは、わざと聞こえるような音量で耳打ちしてきた。

 クレマンティーヌをからかっているのだろう。それを聞いて金髪縦ロールは顔を真赤にしている。


「なっ、ちがいます! わかった、わかりましたわよ。馬上槍ランスは置いていけばいいんでしょう……」

「だから、硬くて太いのが持ちたいなら、今晩にでも王様に頼めばいいって言ってるじゃん」


「ベレニスさん、違うって申しているでしょう。これは私の家に伝わる魔法の武器で……」


 しつこいシモネタでクレマンティーヌを赤面させているベレニスは、ちょっと下品である。

 どうも話を聞くと彼女は、ロールと同じ黒妖精ドワーフの血筋のようなのだが、その細身の体付きはどうも俺が持っている黒妖精ドワーフのイメージと違う。


 シモネタ好きで、同僚のクレマンティーヌを誂っている陽気さ。褐色の髪や肌が相まって、なんか黒ギャルっぽい感じに見えてしまう。

 うーん。無邪気なロールも、大人になったら、あんな感じになるんだろうか。


 まあいいや。

 なんかこういうタイプに絡まれると面倒そうなので、俺もさっさと自分の仕事を済ませる。


「とにかくその馬上槍ランスは没収ね。大事なものならちゃんと、騎士団の人に預かってもらうから……重い。なんだこりゃ」


 クレマンティーヌから、銀色に輝く馬上槍ランスを受け取ると、腕がちぎれるかと思うほど重かった。

 こんなものを転移魔法陣に持ち込んだら、重量オーバーになるはずだ。


 金髪縦ロールのクレマンティーヌは、見た目はおっとりしたお嬢様にしか見えないのだが、こんな馬上槍ランスを片手で振り回せるとは相当な怪力である。


「騎士になった記念にと、お父様から頂いた悪魔殺しデーモンキラーの異名を持つ伝家の馬上槍ランスですのに……」


 確かに魔族を相手にするのに、そういうマジック武器を持って行きたい気持ちはわかるが、もうそういう時代じゃないからな。

 うちの馬はせっかく銃の音にも怯えないようにしつけてるんだから、武器ならベレニスのように短筒と直刀サーベルを使えよ。


 ちなみに見るからに貴族のクレマンティーヌは、シレジエ南部のヴィエンヌの街を治めるマンチーヌ子爵家の令嬢である。

 長子ではないから家督は継げないらしいが、お嬢様育ちであることには違いない。


 小柄なベレニスのほうは機転が利きそうで使える人材だと見たが、こんな貴族令嬢をゲリラ戦をやってる戦地に送り込んで大丈夫なのだろうか?

 俺は、振り返って見送りに来てるマリナさんとジルさんのところまで行って馬上槍ランスを渡す。


「なあ、ジルさん。この二人は大丈夫なのか?」

「従卒上がりのベレニスは、やや軽率なところがありますが、はしっこく機転が利きます。クレマンティーヌは、見ての通り引っ込み思案で鈍いところがありますが騎士団随一の怪力です。基本的には優秀な騎士達です。二人同時に使えば、欠点を補い合って役に立つことでしょう」


「そういうものかなあ」

「こう見えても、王都防衛戦での実戦経験もあります。二人ともこの日のために、鍛錬を重ねておりました」


 凸凹コンビっぽい二人を見て、俺が怪しんでいると。

 寡黙なマリナさんも、声をかけてくる。


「この二人で不足なようなら、私も行きましょうか……」

「いや、いいよ。せっかくの援軍だ、二人を遠慮無く使わせてもらおう」


 また腰にすがりつかれてはたまらない。

 王都の防衛の要である騎士団長や師団長の彼女らが直接付いてくるよりはマシだ。


 ちょっと問題児であったとしても、ルイーズならきっと適材適所で上手く使ってくれるだろう。

 俺が使うわけじゃないから、まあいいや。


 魔方陣の中から、カアラが呼びかける。


「国父様、重量ギリギリですが、これなら行けます!」

「おう、じゃあ行ってくるよ」


 ジルさん達にも「頑張ってください!」と見送られて、俺達は転移魔法でアンティル島へと飛んだ。


     ※※※


「ハァハァ……」

「大丈夫か、カアラ」


 ほとんど重量ギリギリの転移魔法。

 身体中のマナを振り絞るので、カアラには一万メートルを全力疾走するぐらいの疲労感があるそうだ。


 こうなると半日はヘタって使い物にならない。

 最上級魔術師のカアラだからこれで済んでるが、並の上級魔術師なら死んでしまうところである。


「おー、お帰りなのじゃ」

「うん、ただいまオラクル。何か留守中に変わったことはなかったか」


 いや、ただいまというのはおかしいのかな。

 もうアンティル島の、アバーナの港も三ヶ月近く拠点として使っているので、第二の家みたいに思えてきたが。


「変わったことのう……船が増えて、建物が増えて、畑が増えて。それぐらいかの」

「うんまあ、順調ってことだね」


 用途に合わせたノミやノコギリやカンナ、船大工に使える工作道具もシレジエ王国から徐々に運ばれているのでまともな板が作れるようになった。

 おかげで、ボートのような小型のガレー船しか造られなかった造船所でも、竜骨のあるコグ船が造られるようになっている。


 まだ道具の自作ができない段階だが、島には鉄鉱石の鉱脈も見つかった。

 いずれ、まともに鉄づくりが始まれば、この港でももっと大型の船が造られるようにもなるだろう。


 今回の戦争には間に合わないが、いずれこのアバーナの街は軍港としても貿易の国際港としても重要な拠点となるに違いない。


「そういや、ライルが首を長くして待っておったぞ」

「そうか、じゃあ先生のところにも行ってくるから、カアラの面倒を頼むぞ」


 疲弊しているカアラの世話をオラクルに任せて。

 俺は新しい人員を連れて、早速ライル先生のところを訪ねることにした。


 建築ラッシュになっている街は、活気に溢れている。

 馬で俺の後をパカパカと続く、クレマンティーヌとベレニスがのんきに話している。


「賑やかなところですね」

「平和そうに見えるけどね」


「いや、ゲリラ戦をやってるのは海を隔てた向こう側の大陸だから気を抜くなよ」


 そう言いながら俺もアバーナの街を褒められるのは気分が良かった。

 王都住まいの彼女らに、平和に見えるならこの街もだいぶと良くなったということであろう。


 街の主要道路は、石畳を引くまでには至ってないが、とりあえず馬車で移動しやすい砂利道が整備されている。

 道は文明の基本だ。


 道が整備されれば、輸送も活発となる。

 港から街を抜ける大通りは、アビスパニア王国の女王の名を冠してアモレット通りと呼ばれているようだ。


 仲間になった魔族の民とアビスパニアの民が仲良くやっている証拠でもある。

 これも、シェリー達がみんなで街づくりを頑張ってくれたおかげだ。


 ところどころに市場が立っている賑やかな大通りを抜けて、街の中央の広場にある役場に足を運ぶ。


「お帰りなさいませ、お兄様!」

「ああ、帰ったよ。シェリー。先生は中か?」


 自然に帰ったよと言ってしまう。

 こっちも新しい家に思えるのは、シェリー達や先生がいるからだろう。


「中でお待ちです。いろいろ大変なことがあるようで、お兄様が戻ってきてくれてよかったですよ」

「また何かトラブルか……。詳しくは先生に聞くよ」


 表のテントで魔軍の将達と協議しているシェリーも、相変わらず街の行政に忙しそうなので、街役場の中に足を踏み入れる。

 中では、乱雑に書類が立ち並び、地図に囲まれたライル先生が待っていた。


「これは、タケル殿。お早いお戻りで」

「先生、また葛湯ですか」


 何か飲んでいると思ったら、また葛湯か。


「忙しいときは、これに限ります」

「少し痩せたんじゃないですか。忙しくても、食事ぐらいきちんと取ってくださいよ」


「多めに作ってもらってあります。タケル殿も飲みますか?」

「いただきますけどね」


 ライル先生の飲んでる葛湯は、ジャガイモからでんぷんを取り出して砂糖と和えたものだ。

 手軽に栄養補給ができるためか、もとから少食の先生はこれがお気に入りらしい。


 ただでさえ痩せ気味なのに、こういう策を練る段になると先生は食事を取らなくなる。

 まともな食事を取ってもらわないと困るので、何かまた料理を作ってみるか。


 ジャガイモのでんぷんからは、片栗粉や春雨もできるので、そういう料理を作ってみるか。

 俺は、とろみのある葛湯を飲みながら考える。


「頼んだ人員を補充してくれたんですね」

「ええ、そうでした。ネネカのところの密偵が四人に、飛竜騎士が一人、あとは近衛騎士が二人おまけで付いて来てしまいましたが、派手すぎますかね」


 敵に俺達の存在を悟られないということが重要なのだ。

 そのために農民を義勇兵にしたてて蜂起させるなど、まどろっこしいことをしているのに、この格好はないだろうという気はする。


「そこは少し事情が変わりまして、そのままでもいいかもしれませんよ」

「えっ、ルイーズ達に何かあったんですか?」


 シェリーがトラブルと言っていたのは、そのことかと心配になる。


「いえ、ルイーズとバーランド達のアビスパニア解放戦線の立ち上げは順調です。猫の手も借りたい状況らしいですから近衛騎士の士官も役に立つでしょう」

「えっと、それじゃあリア達のほうに何かあったんですか!」


 リア達は、アビス大陸の遠方地で奇跡を起こして、アーサマ教の信徒を立ち上がらせる計画になっている。

 しかし、リアには最強の竜乙女ドラゴンメイド軍団が護衛に付いているのだ。


 あっちは、何があっても絶対大丈夫と思ったのに。


「何かあったというと、あったとは言えるんですが……」

「もしかして、敵の軍隊に襲われたとか?」


 魔軍の全貌はいまだに謎である。もしかしたら、最強の竜乙女ドラゴンメイドをも超える魔獣が存在するかもしれない。

 リアを心配して興奮して詰め寄る俺に、先生は困った顔をした。


「うーん、なんと説明したらいいのやら」

「リア達は無事なんですか?」


 そうはいっても、リア達が向かったのはバアル州だ。

 俺の世界だとメキシコのあたりで、アビス大陸でみても最果ての地である。


 そこまでは、カアラの魔方陣もまだ作りに行く余裕が無い。

 連絡が取れないはずなのだ。


「おそらく無事です。そこは安心してもいいでしょう。無事じゃないのは、バアル州の占領軍のほうなんですよ」

「えっ、どういうことなんですか? そういえば、よく考えたらおかしいですよね。どこからリア達のほうの情報が入ったんですか?」


「それがですね。魔国経由の情報なんですよ。カアラの助けで、魔国の旧勢力と渡りを付けているのはタケル殿もごぞんじですよね」

「ええ、聞いてます」


「それで、にわかに信じがたい話なんですが……謎の竜族にバアル州の州都テオティワカンが襲われて陥落したって言うんですよ。バアル州の魔国駐留軍五千騎が、全軍敗走したそうです」


「あー」

「一度平定した占領地が崩壊して、魔国の首都はいまテーブルをひっくり返したような騒ぎになってるそうですよ。まだ確認が取れてないのですが、バアル州のアバドーン総督が戦死したとの噂も流れています。リアさん達も……行った矢先に、いきなりここまで派手にやられるとは、私の予想をはるかに超える事態です。おかげで、戦略の練り直しが必要になりました」


 ライル先生は、ため息を吐いて、温かい葛湯の茶碗に口をつけた。

 つまり、リアとアレ達はやりすぎてしまったのだ……。


 よく考えたら、あのボケ二人を組ませて送り込んだら、こうなると予想すべきだったかもしれない。

 ツッコミ役が一人もいないのだ。


「あれほど、隠密行動で動けと念を押しておいたのになあ」


 自重という言葉を知らない竜乙女ドラゴンメイド達のやりすぎによって、バアル州の州都が陥落。総督の戦死、魔軍五千騎が敗走。

 これによって、アビス大陸の戦局は強引に進展させられることになる。

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