第59話「中立の剣」

「なんだかアタシ、前より調子が良くなった気がするんですけど」


 精気を吸ったエンシェントサキュバス、オラクルちゃんの魔力で、カアラは即座に全快した。

 あれほど深くえぐられた傷も、跡形も無い。


「そうじゃろ、もうなんか精気が余ってしまってのう。タケルはいくらなんでも溜めすぎじゃ。三百年の想定を超えてくる量とか、ビックリしてこっちの腰が抜けるかと思ったわい。定期的に抜かんと、身体に悪いじゃろ!」

「なんで、俺が怒られてんの……」


 俺はもう泣きたい気分なんだが。


「ワシのお腹、タケルの精気ではち切れそうじゃぞ。今なら、不死王全盛期の力も使えるかもしれん」

「そういう、聞こえの悪いこと言うなよ!」


 オラクルちゃんは、ウフフと陽気に笑うと、床に落ちていた紐を拾って白い髪をまたツインテールにシュッとくくった。

 前のオラクルちゃんとまったく変わらないのに、その仕草が艶かしく見えるのはどうしてだ。


「安心しろ、ワシはあの小娘とは違うんじゃから、タケルの都合の悪いことを吹聴したりせんわい」

「それは、マジで頼む……」


 リア辺りに知られたら、なんて言われるか、考えただけで恐ろしい。

 実力行使に出られる可能性もある。


 終わってしまったことは仕方がない。

 それより連鎖的に何かが崩れていくのが怖い、何もなかったってことにしておいて欲しい。


「さてと、どうするタケル。おぬし、この際じゃから魔王にでもなっておくか?」

「はぁ……」


 思考が追いつかないから、もうムチャぶりしまくるの止めてくれよ。

 俺のヒットポイントは、限りなくゼロに近づいてるぞ。


「真面目な話じゃよ、あのフリードとかいう若造の光と闇の両剣に立ち向かうには、光の剣一本では無理じゃろ」

「まあ、そりゃそうだけど。俺は、魔王の核を身体に埋め込むのは嫌だぞ」


 あの赤黒い勾玉みたいなの、ぶっちゃけ気持ち悪い。

 あれゾンビ男爵とかの身体の中に入ってるんだろ、そんなのよく付けるよな。


「フリードは所詮、アーサマに創られた人間の子孫じゃから、まともな魔王には成れずに核を取り込んで変則的に力を利用したに過ぎん。タケルは、アーサマに創られた存在ではないんじゃから魔王にだってなれるかもしれん」

「俺が異世界人ってことが、なぜ分かった」


 リアしか知らんはずだが、なんでオラクルちゃんも知ってるんだよ。


「異世界ってのはよく知らんが、アーサマが創った人間の子孫じゃないことは、匂いを嗅げば分かるわい。タケルの身体の魔素の流れは、アーサマに創聖されたような整然たる流れではない」

「また匂いか」


 鼻が利くってのは、便利なもんだな。


「多少危険が伴う手段じゃが。新しい力を手に入れるには、ワシの身体に尋常でない量の精気が漲っておる今しかない」

「ちょっと待てよ、いきなり魔王になるといっても、俺も一応勇者だし」


 そりゃ、カアラは、期待にキラキラ眼を輝かせてるけどもさ。

 リアに相談しないと、アーサマ教会サイドの意向もあるだろうし、まずいんじゃないかな。


「相談しても構わんが、そんなのフリードが勇魔王化してる段階で、アーサマ教会になんとかできるならせいって話じゃろ」

「あっ、なるほど」


 それもそうだな、アーサマ教会は自由放任すぎて、まともに機能してるのか疑わしいレベルだ。

 いまさら、言うのも虚しくなるけど。


     ※※※


 案の定、リアに相談してみると、仮に俺が魔王になったとしても、目を瞑ると言われた。


「いや、相談した俺が言うのもなんだけど、勇者で魔王ってダメだろ」

「なにせ勇者フリードが、あんな是非もない感じですから、アーサマもタケルに止めて欲しいはずです」


 なんで、アーサマは、フリード皇太子に直接罰を与えないんだろうな。

 ぶっちゃけ、俺が頑張るより、そろそろ女神様が何とかしろよって感じなんだが。


「アーサマは、信徒の自助努力を好まれます」

「それも、限度があるだろうって、話しなんだけど」


 まあしょうが無いか、おそらくアーサマ教会の辞書に「限度」なんて言葉はないのだろう。

 俺はみんなにちょっと行ってくると断って、オラクルちゃんを背負い(というか、抱えられて)『オラクル大洞穴』までぶっ飛んだ。


 精気があり余っているというのは、嘘ではないらしく。

 馬で四日、五日はかかる距離がほとんど一瞬だった。


 戦闘機として、そのまま戦争に使えるんじゃないかって速度だ。

 あるいは、オラクルちゃん爆撃機とか、ライル先生に提案してみるか。


「地下三十階まで、非常階段で降りるぞ」

「ついに、『オラクル大洞穴』最下層の秘密が暴かれるのか」


 十階までしか探査しなかった身としては、ちょっと隠しダンジョンが気になるのも事実。

 俺もこれで、そこそこゲーマーで鳴らした口だぞ。


「まあ、最下層まで稼動できるのは、今だけじゃけど」

「うーんまあ、今の世の中では、地下三十階どころか十階までダンジョン探索してくれる冒険者だって居そうにないからな」


 腕に覚えのある冒険者が、大ダンジョンを攻略できるのは、のどかで平和な時代なのだ。

 いまはそれどころじゃない、冒険者って連中も、おそらく戦争になれば、傭兵に雇われたりするのだろう。


「さて、階段を降りきる間に手短に話してしまうが、タケルはアーサマ教の聖書は読んだことがあるか」

「まあ、一応ナナメ読みだけど」


「じゃあ、女神アーサマによって、人族の世界が混沌から生み出されたのは知っておるな」

「うん」


「ではその上で聞くが、世界の元となった『混沌』とは何じゃ」

「えっ」


 そう言えば考えたこともなかった。

 聖書では、気が付かれないように、さっと流されている。


「アーサマは、現存する女神じゃから嘘はつかん。混沌から生み出したと言うからには、世界の元は混沌じゃ。そして、ワシら魔族を生み出した創造主こそは、その人族の聖書ではさらりと無視されておる『母なる混沌』様じゃ」


 そうか、アーサマの世界創造は八千年前。

 そのはるか昔から、世界はすでに存在していたというわけか。


 確かにそのような神話は、俺の世界にもたくさんあるように思う。

 あまり詳しくはないけど、魔族やモンスターをアーサマが創ってないなら、それは別のところから来たってことだ。


「ワシらの『母なる混沌』様は、アーサマのような確かな人格のない神様じゃ。それこそ、混沌としておってまともな意識などない。地中の中心で眠り、魔素を無限に吐き出して、ときおり土をこねるようにして、不定形な形の何かを生み出したりもするが、その行動に何の意味も無い」


 意味も無いって、怖いなおい。


「それでも、八千年よりはるか昔から、古き者と呼ばれる種族がおった。古龍種エンシェントドラゴンや、魔族の大本となる古種族は、アーサマと同じかそれより古い神代に生まれた生き物じゃ」


 八千年前より昔って、想像もつかないな。

 日本で考えると、縄文時代かそこらになるのか。


「今向かっておるのは、『オラクル大洞穴』地下三十階の隠し部屋じゃ。そこに古き者と呼ばれる、お方が居られる」

「えっ、八千年前の人がいるの?」


 オラクルちゃんが慌てて手を左右に激しく振った。


「人ではない、あえて神とは呼ばんが、神代から居られるお方じゃ。今より三百年前、不死王オラクルが、ここにダンジョンを創ろうと掘り下げて行った時、古き者を発見してしまったのじゃ」

「そんな土器を発掘するみたいな感じで、人が埋まってたのか」


 そりゃ、確かに人じゃないわ。


「だから人ではないと言っとろう、古き者は『母なる混沌』様の化身のようなものじゃ。しかも、コミュニケーションらしきものを取ることができる可能性も、微粒子レベルで存在する」

「それ、つまり会話できないってことだよね」


「まあ、会話してみれば分かるわい。その言動は混沌そのものじゃから、何となく攻撃したくなって襲われたら、ワシらなど速攻で殺されるじゃろう」

「それ、会話以前の問題だろ」


 怖すぎるわ。怒らせたらいけないとか、そういうレベルじゃないじゃん。


「本体の不死王オラクル様は凄かったのじゃ、その古き者からエネルギーを供給してもらって『オラクル大洞穴』のシステムに利用したんじゃからな。例の四階の『マミー無限湧き装置』とかは、古き者をエネルギー源にして動いておった」

「なるほど、だから『魔素の瘴穴』が閉じても動き続けてたのか」


「まあ、おそらく大丈夫じゃろ。ワシの予想では、アーサマの勇者であるフリードが『母なる混沌』様の創った『魔王の核』を悪用したんじゃから、それに対してポジティブなアクションを返すと思うのじゃよ」

「なるほど、それで俺に魔王になれるかもって言ったのか」


 混沌ってのは、バランサーでもあるのかな。

 単純に悪でもなく、善でもなく、混沌……わけわからんね。


「理屈で考えるだけ無駄じゃというか、『混沌』について考え過ぎると、頭がおかしくなるから止めたほうがいい。ワシもだいたいで言っとるだけじゃ」

「わかった」


 階段を降りきって、地下三十階のゲートが見えてきた。

 さすがに全く日の届かぬ大洞穴の最下層は、冷え冷えとしている。


 オラクルちゃんが、魔法で煌々と灯りを照らしてすら、薄暗い。

 暗闇の底の底、三百年の孤独の世界が、そこには広がっている。


「この奥じゃ、隠し部屋を開くぞ」


 何もないと思われた壁に、オラクルちゃんが手を付けると。

 ガタンと音がなって、石壁の扉が開いた。


 隠し部屋の中は、ホコリ臭いを通り越して、粘土のような匂いがする。

 そこには小さな石の台座があって、土で出来た女神像のようなものが安置されていた。


 髪の長い妖精のように美しい女性だが、腰から下がウネウネの触手のようなものになっている。

 タコでもイカでもなく、ツルツルとした光沢の不思議な触手だ。


「オラクル。これ、ただの土で出来た彫刻じゃないのか?」

「違う、三百年ここに座り続けて居られるので、このような感じになってるだけじゃ」


 このような奇っ怪な生物は、俺の世界げんじつにも、このリアルファンタジーにも存在しないと思われるのだが、だからこそ神代種族の証なのかも。


「おお、古き者様……。ワシは不死王が末、オラクルの分身わけみですじゃ。尊き眠りをお覚ましすることをお許し下さい」


 シーンと静まり返っている。


「ほら、ただの彫刻じゃん」

「違うと言っておろう、小さなワシの声では、やはり届かないのじゃろうか」


 俺は、土の彫刻に近づいていくと、まじまじと見つめた。

 うーん、上半身裸の女性の像だけど、妙に質感がリアルというか……。


「うあっ!」


 ピキピキっと土にヒビが入って、パラパラと割れて崩れだした。

 突然、ウネウネと動き出した触手が、俺に近づいてくる。


 虚を突かれた俺は、思わず腰を抜かしそうになって、ズルズルとそのまま後退した。

 やばい、こういうヌルッとしたの苦手だ。


「おおっ、古き者様が、目を覚まされたようじゃ」

「マジでかよ……」


 触手をヌルヌルと蠢かせながら、古き者は台座から降りると、身体にこびりついた土をブルブルと震えて引き剥がした。

 確かに、生物的な存在であることは確かだ。


「古き者様、アーサマの勇者フリードが『母なる混沌』様の『魔王の核』を利用して、人族と魔族、両方の敵と相成りました。どうぞ、この勇者タケルに、あだなす敵に打ち勝つ力をお授けください」


 オラクルちゃんは、跪いて古き者に祈る。

 古き者は、触手で近くの土を掴むと、オラクルちゃんにめがけて思いっきり投げた。


「ブホッ!」


 次々と、触手に土を投げられて、跪いたまま土に埋まっていくオラクルちゃん。

 やばい、こいつ本当にわけわかんない、怖い……。


「タケ……タケルもゲホッ、何してる! 早くゲハッ、お願いするのじゃ、ふるガハッ、もうやめゲホッ」


 どうすりゃいいんだこれ。


「えっと、古き者様。力をお授けくださいお願いします!」


 古き者は、触手で土を投げるのを止めて、俺の方を向いた。

 やばい美しい顔なのに、めっちゃ無表情だわ、怖い。


「ダメ」


 ダメなのかよ……。


「なんでダメなんですか」

「土属性じゃないから」


 意味がわかんない、意味を考えてはいけないと言われてたな。

 よし、じゃあこっちも対抗すべきか。


「じゃ、これで土属性ですね。アレキサンダー流忍術、ジャンピング土下座!」


 俺は一旦バックして、ゴロンと前転するとそのままズズッと土下座した。

 見たか、秘奥義ジャンピング土下座! これなら土属性だろ。


「土属性じゃない」

「えー」


 ダメなのか。じゃあ、今度はこれ。


「タケル、それ何やってるんじゃ」

「何って、ツチノコの真似」


 俺が必死に胴体の短い蛇の真似をやっていると、オラクルちゃんが呆れたように眺めていた。

 オラクルちゃんがやれって言ったんじゃん!


「ワシは一発芸をやれとは、言っとらんのじゃが……」

「土属性ね」


「えっ、これでいいのぉ?」


 オラクルちゃんは、驚愕してオーケーを出した古き者に振り返った。

 理屈で考えちゃいけないのだ、土属性への熱いこだわりからしてわからんが、シュールなら俺の得意分野である。


「アナタは、ツチノコなのね」

「はい!」


 本当は違うけど、ここは乗っておくのが正解だと思う。

 どうせ意味など無い。


「じゃあ、力を授けましょう」

「おおっ」


 俺はなぜか、ニュルッと触手に身体を巻き込まれて、逆らう間もなく濃厚なディープキスを食らわされた。

 めっちゃ、土の味がしたんだけど、気にしたら負けか。


「はぁ……」

「手から剣が出ますよ」


 ようやく窒息させんばかりの猛烈なキッスから解放されると、無表情な古き者にそのように宣告された。

 えっと、光の剣が右手だから、左手かな。


 俺が気合を入れると、ブンッと灰色に光る剣が出た。


「なんだこれ、オラクルちゃん、これなんの剣?」

「ワシにもわからん、闇の剣か、あるいは精霊剣の類を授けられると思っとったけど、これは新種じゃ、早く名前を付けないと消えてしまうかもしれんぞ」


「えっ、えっとじゃあ、黒でも白でもないから『中立の剣』でどうだ」


 俺が名前を付けると『中立の剣』は、そのグレイに輝きを増して、くすんだ銀色へと変化していく。


「ふうむ、『中立の剣』とは、また素晴らしい名前を付けたもんじゃな」

「そうか適当だったんだが」


 古き者が、ウネウネズルズルと触手を蠢かせながら、石の台座へと戻った。

 そうして、高らかな声で叫ぶ。


「中立! 中立なり!」


 いや、意味がわかんないんだけど。

 なんで古き者まで、中立になったんだ。


「おおおっ、すごいことじゃ。古き者様に、新しい言葉を覚えさせるとは」

「そうなのか、どうにかなるのかこれ」


 オラクルちゃんが何か答えようとしたとき、ズドーンと地中から上に突き上げるような震えが響いた。

 地下三十階の下からの震えって……。


「古き者様と『母なる混沌』様は通じておる。どうやら、混沌様は中立という言葉を気に入られた様子じゃ。なんと喜ばしきこと……」

「ふーん、それがどう良いのかよくわからないけど、とりあえず対抗できる武器は貰えたからもういいんじゃない」


 さっきまで「中立、中立」と叫んでいた触手お姉さんは、それにも飽きたのか、今度はビシビシと何か小さい粒を大量に発生させて、オラクルちゃんの顔に打ち当ててる。


「これなんだ、麦の粒とか米粒も混じってるじゃないか」


 これはありがたい、とりあえず拾っておこう。

 混沌の化身相手に、なんで玄米を飛ばしたとか、どっから出したとか、考えたら負けだろう。


「古き者様、ありがとうございます。ワシらはそろそろ退出させていただきます」


 いろんな穀物の粒を顔面にライスシャワーされながら、オラクルちゃんは腰を屈めたまま脱出しようとする。

 俺も逃げようとしたが、触手にまたズルズルと絡め取られた。


「んんっ、だからなんで、無理やりキスなんだよ!」

「だから中立」


 これはチュウだろ!


 触手お姉さんの唇、今度はちょっとほろ苦い味がした。

 理屈とか、理由とか、もう考えたら負けだな……。


「あんぎゃあああ!」


 オラクルちゃんが叫び声を上げながら、大量の触手に引きずり込まれて消えた。


 その後、必死に逃げ出そうとしても絡めとられ、なぜか二人共盛大にビンタされたり、大量の塩水を顔に吹きかけられたり、触手に掴まれたままフルスイングで振り回されたり、大量に増えた無数の触手に全身を死ぬほどくすぐられたり、めちゃくちゃにされて隠し部屋から脱出できたときは、心身ともにボロボロになっていた。


 しばらく、タコやイカは見るのも嫌だ。


「ハァ、ハァ、何とか生きて、出られた」

「おほぉ、ワシぃ、もうラメェ……」


 這々の体で、なんとか隠し部屋を閉鎖する。

 なぜか、俺の五倍ぐらい触手に群がられて、そうとう酷い目にあったオラクルちゃんは、産まれたての子鹿のようにビクビクと身体を痙攣させながら崩れ落ちた。


 とにかく、一刻も早く、呪われた隠しダンジョンから去りたい。

 俺は前後不覚に陥っているオラクルちゃんを背負って、オラクル大洞穴の非常階段から地上へと逃げ戻った。


「ああ、太陽が黄色い……」


 得たものは大きかったが、失ったものもまた大きかった。

 古き者怖い、もう二度と相手したくない。


 あれはずっと地中に埋まってた方が、世のため、人のためだ。


 ところで、俺は『闇の剣』をもらったわけではないから、魔王には成ってないわけだが。

 混沌に『中立の剣』をもらった場合は、何になるんだろう……。


 考えたら負けという声が、地の底から聞こえてくるような気がした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る