第19話「本気モード?試験当日」

私は白河のマンションに着いた。「えっと十丸八号室」ボタンを記入する。≪はいえっ?見守さん?どうして私のマンション知ってるの?≫「そんなこといいから開けてアンタに話がある後で説明するから取りあえず開けて」≪分かった≫すると自動ドアが開いて私は中に入った。







私は白河の部屋の前に来た。ドアが開いて「いらっしゃい見守さんどうぞ入って」私は部屋に入った。部屋は想像以上に綺麗で、広くて「ここのソファーに座って今は紅茶入れるから」「それはいいから早く座て」「見守さん何か焦ってる?」





「時間がないから手短に言うよ白河アンタに話が今からアメリカに行って貰うそして二度と帰ってくるな」「ちょっと待ってトントン拍子話が進みすぎてて全然話が頭に入ってこないんだけどアメリカに行ってってどうゆうこと?」





「アンタはここに居ちゃ活けない日本に居たら最強で最悪な殺人鬼安藤糸に誘拐されて結局は自ら命を絶つ」「もしかしてそれは予知で見たの?」「見た」「なら絶対に起こることか昔から見守さんの予知は当たってたから疑う訳じゃないけど何で私を助ける?助ける理由はないはず」




「確かに私はアンタが嫌いだ、けど私はアンタの死を望んだ訳じゃない、それにあの殺人鬼の思い通りにさせるのも嫌だしねとにかく急いでいつ安藤が動き出すか分からない、今すぐに荷物をまとめて」「でも事務所は?モデル活動続けたいし」








「心配ない社長には話を着けておいた、それにアメリカでアンタを雇うと言う事務所を見つけただからアメリカに逃げろ」「分かった荷物をまとめるからちょっと待ってて」そう言い別の部屋に入っていた。十分後スーツケースと鞄を持った白河が出てきた。








「行くよタクシー待たせてるから急いで」私達は下に向かって歩きだす。タクシーに乗ると空港の名前をを伝えてタクシーは走り出した。三十分後に空港に着いて「はいこれチケットあと十分で飛行機来るからもう行ってそして日本には二度と帰って来ないで」



「分かった、アメリカに永住すると約束するその代わり一つ私のお願い聞いてくれる」「お願い?」「最後に「マリ」そう呼んでほしい」「何で私が……」「一度で良いから呼んでくれるまでここを動かないけど良いの?」「アンタも強引だね」「早く」







「……マリ、アンタに人の前で輝く才能がある、誰かの人生を変えるほどの影響力もあるだからアメリカに行っても自分の人生を貫いて」白河は微笑んでから「うん光もいつも人を引き寄せる魅力があって才能に溢れていた、光も自分の人生を貫いて最後まで周君を守ってあげて」




「言われなくてもそのつもりだ勘違いするな別に私はアンタと友達になった覚えはない」私は白河に差し出された手を握った。「元気でね光」「そんなこといいからさっさと行ってよ」「分かってるよじゃあね光」白河は歩き出した。白河を見送ったあと私も空港を出る。





「さぁ帰ろう、あっそうだ翼君に内緒で来たんだ今頃私を探してるんだろうな~」スマホを取り出してホーム画面を見ると不在着信が三十件あった「えっ翼君凄いかけてきてる、もしかして翼君、激怒?」すると後ろから口を塞がれて薬を嗅がされる「!?」







意識がもうろうとする中私は知らない男に車に乗せられそうになるもうろうとする中必死に抵抗すし回し蹴りをして 離れる、そして走るけど私はフラつきすぐにその場にしゃがみこむ知らない男達十人に囲まれる「何なの?アンタら私に一体何の用?」








「手荒な真似をして申し訳ない一緒に来てくれればこれ以上乱暴はしない」「笑わせないでよ薬を嗅がした人のことなんて信用出来るわけないでしょ?」「そうか……なら仕方ない、殺さない程度にやれ!」








一人の男が言い一斉に私に襲いかって来る男達 〈まずい体が思うように動かない、動け!〉と思ってると男達が次々に撃たれて倒れていく「!?」私は周りを見渡すと気づいたら全員撃たれていた。私は訳が分からなくて







「えっ誰?安藤?、それとも安藤の手下?あっまずい意識が……」その時「光!」「光様!大丈夫でございますか?」誰が私の元に来た、声を聞いた瞬間「翼君……七海さん……」「光!しっかりしろ、一樹光を運ぶすぐに女医に見せないと」「かしこまりました」





私は二人の会話を聞きながらそのまま意識を失った。気がつくと保健室みたいな所のベットで眠っていた。「ここはどこ?」ドアが開いて「光さん気がつかれたんですね良かったです」「舞子さん私は……」「昨日は本当に驚きました何も言わずにいきなり居なくなるので」







「すいませんどうしてもしなければならない事があって」「私よりも翼様が……」「えっ翼君がどうかしたんですか?、やっぱり怒ってました?」「怒ってたと言うよりは心配されていたと思います、あんな翼様を見たのは初めてなので周り人間は驚いていました」






「えっそんなに私のことで焦ってくれてたんですか?」「はい、私から見たらかなりこれはあくまでも私の考えなのですが翼様はもしかしてら光さんの事が好きではないのかと思います」「えっ翼君が私のことを?いやいやあり得ませんよ翼君が私のことを好きなんて」






「どうしてそう言いきれるのですか?」「だって私と翼君は幼馴染みで私のことをいつもの守ってくれましたけど私にとって翼君はきっとただの妹でしかありませんそれに私はよく翼君にからかわれてました、どこにてもいるような私を好きになるはずはありません」






「光さんこれはあくまでも私の勝手な考えだと最初に言いました、何をそんなに焦っているのですか?今の様子を見るとまるで翼様の事が好きと言ってるように私は聞こえました」「何を言うのです?冗談はやめてください」ドアが開き「赤西、光の容態は?」






「はい、強い薬を嗅がされておりまだ薬が完全には抜けてないので今点滴を打っています、数ヵ所に打撲跡、かすり傷はございますがその他に大きな怪我はございません」「そうか、引き続き治療せよ」「かしこまりました翼様」







「それから数分でいいから席を外してくれ」「はい」舞子さんは出る。「……翼君あの昨日はその……」「何だ言いたい事があるならはっきり言え」「ごめんなさい、昨日は勝手にマンションを出てどうしてもやりたいことをがあって」「それって白河マリを逃がすことか?」





「えっ?」私が疑問に思ってると「川口社長から聞いたよ昨日光がどけ座する勢いで頼み込まれて参ったって」「うん昨日マンションを出てすぐにね」「めぐみに白河マリの居場所を聞いたんだってな」「めぐみも以外と口軽いな」





「めぐみから聞いたんじゃない、俺もめぐみに頼んでそれで気づいたんだ俺がどんなに聞いても答えなかった」「そうだ、お金は払わないと点滴終わったら銀行行ってもいい?」「その必要はないお金なら光の分も払っておいた」「えっ私の分も?なら返すね」






「要らない、たかが数百万だから気にするな」「いやいや気にするよ、金持ちの翼君にとってはたかが数百万円でも私にとってはかなりの額だから」「俺が金持ちの理由教えてやろうか?」「確か翼君のお父さんって警視総監だよね?」「そうだけど親父は関係ない」








「えっならどうしても高級マンション、高級車、側近、医者を雇えるの?」「株を買って稼いでるんだ」「株を買う?かなりリスクあるじゃん」「俺も最初はそう思ったよ、けどやってみたら楽しくて今では月に五億円は稼げるようになった」「私には無理な話だな」







「そんなことよりお前どうして相談しなかった白河マリのこと、何かあるなら話せよ俺にできることならなるでもするだからこれからは遠慮するな」「ありがとう翼君」翼君は私の頭を優しく撫でて「また様子見に来るから」「うん」翼君は出ていく。




そして残りの時間を使い猛勉強した。試験当日私は翼君と一緒に車に乗っていた。「おい、光試験前にそんな追い込むことないだろ?お前記憶力は良い方なんだし」「誉め言葉ありがとうけど私は合格すれば良いっとは思えないの私は満点で合格したい」





「……」走っていたはずの車に翼君は急ブレーキをかける「!?ちょっと翼君何をするの?このままじゃ遅刻するお願いエンジンかけてよ」「なら俺の質問に正直に答えろお前は周の事が好きなのか?」「!?何を言ってるの?私は周と血が繋がってるんだよそんな訳が……」




翼君は私の顔の近くに片手を置いて「お前が思う世間的な評価は聞いていない、俺はお前の本当の気持ちを確認しておきたい」「今それ聞く必要ないでしょ?試験勉強に集中させてよ」「早く答えろ、じゃないと車は動かない」



〈何なのこの質問一体何が目的でこんなこと、新手の嫌がらせかな?こんな風に私を詰め寄るなんてそれに翼君いつもと違う表情をしてる本気だ、答えないと遅刻する、けどごめんね翼君私はもう周への想いを押さえ込むって決めたのだから私の答えは決まってる〉






「好きじゃない私は周のことなんか好きじゃない」また胸が痛む。「そうかならもう手加減なんかしてやらない」「えっ」私が困惑してると私の耳元で「本気スイッチ入ったから覚悟しろ、今後は本気で奪いにいく」「!?それは一体どうゆう意味?」「さぁどうゆう意味だろうな」




翼君は悪戯ぽっく微笑んだ後私達を乗せた車は走り出した。会場に行くと翼君と別の控え室に案内されて私は待機する、私が席に着いていると五十メートル離れた場所から女子が私の話をする「えっあれ見守光じゃない?」「本当だ、あの噂本当だったんだ」「噂?」





「うんアクション女優辞めて警察官の試験受けるって」「えっもったいない、あんなに人気あって演技も上手いのにどうして?」「確か指名手配されてる殺人鬼安藤糸が弟の見守周君をゲームのターゲットにしていたからじゃない?」






「でもそこまでして守る必要あるの?弟の周君を」「でも見守光はかなり周君を溺愛していて自分の命よりも大切にしているから色んな人から狙われるとなると芸能界引退して警察官になるしかなかったんじゃない?」







女子二人が話が耳に入ってきて〈赤の他人にどう思われようが関係ない、私は何としてでも試験を合格して必ず周を守り抜いてみせる〉私が決意し直していると「光」私の名前を呼ぶ声がしてその声を聞いた瞬間すぐに分かった、私は振り返り姿を確認すると





私が会いたくない憎い人だった。「光、どうしてここにいるんだ?まさか試験受けるのか?」「……これはこれは見守警視監、どうしてこちらに?」「光……警察官の試験を受けるのはやめとけ、」「貴方にそんなことを言われる筋合いないと思いますが?」




「光……」「どうですか?実の姉を見捨てて得たその階級の座り心地はやはり権力を得て気持ちいいですか?」「光何か誤解をしてるみたいだが俺は姉貴を……」「姉貴を何ですか?今更何を言ったって私にはとってはただの言い訳にしか聞こえません」







「光……」「私は必ず警察官になって必ず貴方の罪を暴きその汚れきった欲で得たその座から引きずり下ろしてみせます必ず、その時はご覚悟ください」私が冷たく突き放した後にドアが開いて「これより試験を行いますまずは面接で一番から七番までの方は私には付いて来てください」




私は叔父である見守亮に軽く礼をしてから控え室を出た。






























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