第15話「能力の秘密、夏祭りの夜に」

事件が解決した朝七時過ぎ私はもう一度眠り目覚ましで起きる。私はベットから降りてリビングにに歩く





「おはようございます、光様」「おはようございます、うわぁ七海さん?何してるんですか?」「朝食のを作っておきました」「えっ」テーブルの上を見たら朝食が二人分が置いてあって疑問に思いながら「顔を洗ってきます」



私は顔を洗い二分でリビングに戻ると翼君の姿があった「光おはよう」「翼君おはよう」「お前も座って食べろ」「うん」和食でご飯に味噌汁、那須の味噌焼きに卵焼き、サラダ「とても美味しいです」私が七海さんに言う「ありがとうございます」七海さんは微笑む





「そうだねぇ翼君あの後荒木さんはどうなったの?」「それは逮捕されたに決まってるだろう?」「そうじゃなくてもしかして死刑判決が下される、昨日連行される時予知で見たよ」翼君は「後悔したか?荒木の罪を立証したこと」






「何か複雑、ちゃんと罪を償ってほしいけど理由としては荒木さんの気持ちも分かる気がしてるから」「どんな理由があっても罪を犯して良い理由にはならないだろう?」







「確かにそうだけど」「それにこれはお前が気にする問題じゃない」「そんなつもりはないよ私はただ処刑される荒木さんが来世では犯罪と無縁の人生を送ってほしいと願っただけだよ」「この話は終わりだ、黙って食べろ」






「光これからは俺が生活の面倒を見てやるだからバイトしようなんて思うなよ」「えっそれはさすがに申し訳ないよ、私はだってバイトぐらい出来るよ、家事得意だし飲食店ならあっ和菓子の店でも良いな~」バン!と机を叩く音がして「!?」翼君を見ると茶碗を持っていたはずの手が机の上にあった。






「えっ翼君?どうしたの?もしかして怒ってる?」「バイトはするな」「どうして?私はただこれ以上翼君に甘えるのは良くないと思って」「俺は別に迷惑なんて思ってない」「翼君が良くても私が嫌なの」「とにかくバイトは認めない」「何でよ別にしたって良いじゃん、駄目な理由を……」




「どうしてもやると言うならまた寝室に閉じ込める」「翼様怒りをお静めください、何もそこまでなされなくても……」「樹は黙ってろ」「また閉じ込めるって言うならその時はまたベランダから抜け出してこの家を出ていく」「なんだと、家を出て行くって正気か?」




「翼君こそ正気なの?私を部屋に閉じ込めて一体何がしたいの?どうして翼君にそこまでされないといけないわけ?昔みたいすぐに泣く弱虫な私じゃない、私は守られなくても自分の身ぐらい自分で守れる私この家を出ていくお世話になりました」




私は立ち上がると「駄目だ行かせない!樹鍵を貸せ」「翼君!」「ですが……」「早くしろこれは命令だ!」〈まずい、また私を部屋に閉じ込める気だ〉私はドアに走り出したけどすぐに翼君に捕まる。翼君にまたお姫様抱っこされる。




「離して!翼君そんな頭ごなしにバイトするなと言われても訳が分かんないよちゃんと理由を言ってもらわないと」「お前に言う必要はない何度も言わせるな」そして寝室部屋に入り私を下ろしてすぐに鍵を閉める。




「お願い開けて」「何があっても開けないお前にはここに居てもらう」ドアを越しに声が聞こえてきた。「逃げないようにしっかり見張れ」「……かしこまりました」ドア越しに話を聞いていた私は



〈私がこれ以上抗えば七海さんに迷惑が掛かるそれは申し訳ないけどずっとここに居るのもな〉








閉じ込められて一時間が経った後ドアから鍵の開く音が聞こえてくるドアが開いて「七海さん」「光様申し訳ございません」「七海さんが謝るんですか?」



「どうか翼様をお許しください、あの方は少々強引な所はございますが悪い方ではございません」「知ってます、私は七海さんよりも付き合いが長いんです」



「最近になって今まで知らなかった一面が見えて正直戸惑ってはいますが翼君がすることには必ず意味があると思うんです」



「翼様からの伝言をお預かりしております「部屋から出ることを認めるがバイトするのとは認めないあと一人で外出するのも禁止それを守れるなら出ても良い」とお預かりしております」




「相変わらず偉そう、生活費払わないってのは良くないと思うのですが……」「わたくしが翼様にごご提案いたしまして光様が翼様の身の回りをお世話するのはどうでしょう?」「つまり私が翼君の料理したり部屋を掃除したりするってことですか?」






「はい左様でございます翼様からはご承知を頂きましたので後は光様ご選択ください」「やります」七海さんが微笑んで「ではそのようにお伝えしておきますではわたくしはこれで失礼いたします」七海さんが居なくなったあと






「良かった、一生閉じ込められるかと思ったでも翼君は誰から私を守ろうとしてるんだろう?さっきも昨日も普通ではなかった、何かを怖れているようだった、もしかしてかなりの権力者?」






〈考えられるのは政治家、ビジネス成功した会社の社長、警察官で階級が上の人だな〉「何をブツブツってるんだ」翼君が目の前に現れた。




「翼君別に何でもないよ」私は立ち上がって部屋を出ると翼君が私の腕を掴んで「悪かった」「えっ」「無理矢理部屋に閉じ込めて」「もういいよ過ぎた事だし」「光今日祭りがあるのを知ってるか?」「えっ祭り?」





「ああ今日は近くの神社で祭りがあるだ今日は巫女神社ができた記念すべき六十周年だからな一緒に行くか?」「うん行く」「ならこれを着ていけ」「えっこれって浴衣?」





夕方になって私は浴衣に着替えて翼君の元に行ったマンションのロビーで浴衣を着た翼君の姿が見えた「翼君お待たせ」「遅いぞいつまで……」私を見て黙り込む「翼君?えっ似合ってなかった?私はこれ凄い気に入ってるよ桜好きだしこの浴衣可愛い」




「そうか気に入ってるなら良い行くぞ、」翼君は歩き出す「あっ待ってよ」車に乗って会場に着くとかなりの人が居て「どこから行く?」「私射的したい」私が走り出すと翼君はすぐに私の手を握り「えっ翼君?」「勝手に行くな、俺から離れていくのは許さない」




私の手を引いて歩き出す翼君と色んな店に入って一時間が過ぎた頃「翼君私お手洗い行ってくるからここで待ってて」「ああ寄り道せず、すぐに戻って来い」「うん」〈私子供じゃないんだけど……〉私はお手洗いに行き数分後




出ると「すぐに戻らないと翼君がまた不機嫌になる」突然後ろからハンカチで口を塞がれ腰にチクとした痛みを感じた「!?」私はすぐに居る誰かを押して振り返ると「黒岩?私には一体な何の用だ?」「用があるのは私じゃなくてお嬢です、なので一緒に来て頂きます」




「断る、何で私があの殺人鬼に会いに行かないといけない訳?」私が歩き出そうとすると体に力が入らなくなり立っては居られずその場にしゃがみこむ「アンタ……私の体に何の薬を打った?」「俺が手作りした最も強力な麻酔薬です」私の視界はどんどん暗くなっていった




私が目を覚ますと誰かの膝の上に居て「ここは……」「光気が付いた?」声を聞いた瞬間に「!?安藤糸」私はすぐに離れようとして体を起こし立ち上がるけど体に力が入らなくてその場にしゃがみこむ「光大丈夫?」「アンタが黒岩に指示したことでしょう?」





「確かにそうだけどここまでしろとは言ってない」「恐らく黒岩はアンタを守ろうとしてるんだ私がアンタに殺意を抱いてること知ってるから、主人であるアンタを守る為に私がこんな目に、なんて迷惑な話だ」「そんな怒んないでよ光黒岩にはあとで厳しく言っておく」



「そんなことはどうでも良い、何故私をここへ呼んだ?周なら私と一緒にではない」「私が用があるのは光」「何の用?」「光の能力に付いてだよ」「私の能力?」「うん、光は今二つ使えるよね、一つは予知、二つ目はリライフあっ一度死んで時間を戻す能力ね」




「それが一体なんだと言うんだ?」「光はミラクルっていう能力で簡単に言えば特殊能力者以外の能力なら誰でもコピー出来るその名の通り奇跡を起こせる」「私がどうな能力を持ってようがアンタには関係ない」「光の能力は私の能力に無駄だよ唯一対抗出来る能力だと私は思う」









「そんなの知らない」「光がその特殊能力者だよ」「この能力はアンタから周を守る為の力アンタを殺す為じゃない」「この際だからはっきり言うけど私は自殺はできないのだ何度も試したけど死ねなかった」「だからって何で私に殺させようとするの?」







「光には私を殺せる可能性があるから私の能力は不死身の力と運命を操る力、この世で一番最強の力だ」「何の自慢だ?アンタが不死身だろうが、運命を操るだらうが私が周を守る事には変わりない」「光私の言ってる意味分かってる?」




「アンタの言葉には耳を貸す気はない」「そんなことでは弟君は守れないよ」「どうゆう意味だそれは?」「だって私は運命を操るんだよ、弟君の生死は私が決める事だって出来る」「それは脅しか?」「脅しではない事実だから弟君を守りたいなら私を殺すしかない」



「その為に周の命を狙うの?」「そう、それが理由」「私はアンタを殺す気はない」「なら私が弟君を殺す」「アンタもしつこいな、もう私達ことはほっといてよ」「それは無理な話だよ」「アンタも自分勝手だね」






「このゲームを終わらせたいなら私を殺すしかない、私が生きてる限り弟君に未来はない、」「ある、私が周の未来を必ず守ってみせる」私は安藤に言うと「それはできない、私が弟君を殺すのが先か、それとも光が私を殺すのが先か選択は二つに一つ」




「言ったでしょ?私はアンタの言葉に耳を貸す気は……」ないと言おうとした誰が吹っ飛んできた。「「!?」」地面に転がった瞬間「黒岩!」安藤が叫ぶ「光!!」「翼君!……」私は立ち上がろうとするけど体に力が入らなくてすぐに座り込む「光!おいお前ら光に何したんだよ」





「何って光様は身体能力が優れていらしゃるので少し身動きを取れなくさせてもらったんですそうした方が運びやすいので」黒岩が言うと「光に気安く触るんじゃねえよ、殺人鬼共め」そう言って私の所に来ようとするけどそれを黒岩が邪魔する。





二人は格闘を始める二人共動くスピードが早くて「板野翼君だっけ?どうやら光のことが相当大事みたいだよ、光に一緒に来てもらおうかな」「何でアンタと一緒に行かないと行けない訳?」「もういい、黒岩光連れて引き上げるよ」「だから何で……」一緒に行かないといけない訳?と言おうとした時また視界が暗くなる「光!」「つ、ば、さ、く、ん、」





目を覚ますと誰かの肩にもたれ掛かってて「ここは……車?」「起きたか?」「翼君」私は起き上がると「起き上がるなもたれ掛けておけ」私の頭に手を当て元の位置 に戻す





「安藤達は?」「取り逃がしたが蹴散らしておいた」「翼君その手、もしかして黒岩と格闘した時に?」右手を見ると包帯で巻かれていた。「これか?気にするなただのかすり傷だ」「ごめんね、私が最も気を付けていれば翼君は怪我することなんてなかったのに」





「だからそうゆう考えやめろって言ってるだ、これは全部俺の意志でやった事だ自分のせいでとか思う必要ない」「けど私が捕まったりしなければ翼君は……」「お前もしつこいな前にも言っただろう?何度だって必ず守ってやるって」「うん」




私は翼君のその言葉を聞いて安心しながら翼君の方にもたれ掛かってて再び眠りについた






























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